【暗殺教室×文豪ストレイドッグス】信じるために犠牲にしました

７４ 殺し ページ30

夜にて




『睡眠妨害お断り……眠い』




膝枕ってある意味凶器
私は相手が中也なら別に構わないのだが



「気、引き締めろよ。
異能力持ちらしい」




『へぇ……』



ポートマフィアに楯突くからには……其なりの実力はあるのか
ふぅん




『可哀想に、自分がポートマフィアに勝てると思っているの？』



自嘲した。嘲笑った
なんとも哀れで……




私の服は真っ黒なレースの生地にスワロフスキーが散りばめられている







首領に貰ったものだ
黒氷の姫として任務に行くのであれば此れを来ていけとのことだ




『邪魔しないでね
どんなに残酷な方法を使っても』




「……嗚呼」




無償に苛々する
ずっとずっと……心の中に有る
ずっと前からあった




でも隠していた









自分のこと……多分嫌いだったと思うんだ
今は……考えたくもないかな





ｶﾞﾀﾝｯ



ドアを勢いよく開けた
中には大勢の人と、リーダーと思われる男



煙草を吸っていて、睨まれる





「お嬢ちゃん、此処はお嬢ちゃんみたいな餓鬼が来るところじゃないぜぇ」




『はっ……？何それ』




「あ？」




生意気な口をきいたことが気にくわなかったのだろうか





『子供だから何も出来ないの？力無いの？どうして決めつけるの？
大人はいつもそれ。いっつもいっつもｯﾂ大人だってなんの力も無いくせに！』



銃を無差別に撃ちまくる





叫び声と銃の音




五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿いウルサイッ！！！






「あの馬鹿！」




中也は一人でリーダの護衛役と戦っている
そいつも異能力持ち



『地獄で後悔してよ……勝手に決めつけたこと
勝手に逃げたこと
勝手に許されると勘違いしたこと＿＿！』




ドーンｯﾂ








銃声




また大きな音
右腕が痛い
撃たれた？




失態だ





後で中也に怒ってもらわなきゃ
叱って貰わなきゃ
そうすれば……私に対する怒りが……生きていると自覚させてくれる





怒りは……私が必要と云う証






『本当に……最悪』





また銃声
銃声にも慣れてしまった
あんなに大きな音なのに……





男は死んだ
簡単に 私もあんなに簡単なのかな……





お腹が焼けるように熱い
近くにあったゴミ箱に嘔吐した




「A＿＿＿！？」




気を失った

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