【暗殺教室×文豪ストレイドッグス】信じるために犠牲にしました

７０ 汚い心 ページ25

「あっカルマくぅん」



『っ……』



「ﾁｯ離せ」



話が終わって直ぐ、二人は帰ってきた
イライラする



今すぐにでも拳銃であいつの脳をぶち抜いてやりたい
そんなことができたらもうとっくにしているが




私は赤羽君の裾を引く




さっきの話で心を動かされたこの人は……





「梨花、中原くんの手、離してあげなよ」



「ふぇ？なぁに嫉妬♪」



中也の顔はずっと不機嫌だ




『中也……』




私は立ち上がって抱きついた
梨花は不機嫌そうな顔を一瞬するが、すぐに笑顔になった




「もうアンちゃんってば、帰ってきてすぐそれじゃあ中也君疲れちゃうよぅ」




『厭だ……』



誰がお前の云うこと聞くかばーか
ぎゅぅと抱きつく



臭い……




「やっぱり、Aには俺しか居ねェな。
もうこんなことしねぇから安心しろ」




『ううん。自分から云ったことだよ
でも凄く嫉妬した……』




中也のこととなるとすぐ此れだ
呆れてしまう半分、中也の事が好きと云う自分に自信が持てる



中也が居れば私は私で居られる




「二人って本当に兄妹……？
折角楽しい気分だったのに、梨花台無しぃ」




「梨花、そこまで云う必要ないよね？
二人には二人の事情があるんだよ」




「なっカルマ君まで……梨花のカルマ君たぶらかしたのっ！？最低！！」



『そんな……こと……赤羽君は相談に乗ってくれてただけで……』



「相談に……？相談ってなんの？」



『其れは……』




私は口を閉ざす

顔面偏差値低いのに更に低くしてどうすんの？




「なにそれ……このビッチ……！！」



「おい！誰がビッチだァ？
人の妹に難癖つけやがって」




「中也君まで……皆あんたのせいよ……！
全部全部……梨花の物なのに……」




本当に……ばっかな女




呆れて物も云えないよ
勝手に自滅しちゃってさぁ




『中也……本当に…………なんなんだろうね』




「ﾁｯ胸くそ悪ィ」




なんで私、こんなやつに貶められたのかな？

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