【暗殺教室×文豪ストレイドッグス】信じるために犠牲にしました

５０ 安心 ページ3

あれから二週間、僕達Ｅ組の生徒は……なにも変わらなかった＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




教室の彼女席は空いたまま
いや、最早席すらない


ビッチ先生が空き教室に持っていってしまった


信じられなかった
クラスメートが死んだのに普通で……



僕は……見てしまったんだ




「なぎ……さっ……？」


泣いていた茅野が僕を見た




梨花のせいかなぁ……ｯ


その言葉とは裏腹に、笑っていた



許せなかった



何故……誰も気づいてあげられなかったのだろうか
あんなに追い詰めていたのだ




なんでっ……！！




ピロリン



葛藤していたら、携帯が鳴った



「潮田さん！見てください！」


携帯の中の律が喋る
いつもは落ち着いているのに、とても騒がしい



「え……？」


内容は……



“久しぶり。死んだと思わせてごめんね
生きてるよ。ちょっと信じがたいかもだけど
また学校に行くけど別人として行くからそこら辺はよろしくね"



「これっ……て……「渚！！」かや……の」


茅野も携帯を握りしめている



「じゃあ……」


不破さんも速水さんも
確信した
此れは間違いない……藍達さんのものだ



「生きている……？」


「よかっ……よかった……ぁ……！」


心の悲しみが抜けると同時に……もやもやとした
彼女は本当に……やるきなのだと



××



「えっと……とりあえず休戦ですね」


敦が困ったように笑う
無理もない。双黒の"此れ“は面倒くさい


『そーそー！設定きちんと確認しといてね？
下手したら全部パーなんだから！』



「わかってるよ。それにしても狡いなぁ……“恋人の次は兄と妹なんて"」



『ふふ。禁断……ね？』



まぁ義理なのだが
あっ本当にじゃなくて、設定ね。設定でも義理なの


「今まで通り……Aでいいの？」



『そーだよ。』


我ながら恐ろしい計画だ
なんて年密なのだろうか



『じゃあ行こうか』



金色に染まった髪の毛は……眩しい


この坂道も登るの久しぶりだなぁ
まぁ此れから毎日登るわけだし



『っていうか……敦と同級生とか！休み時間にもふもふ「だめだよ」ちぇ』

てか言い方も爽やか。



『うちの養子に「ならないよ」……』


流石に面倒になったのか云いかたが雑になった
あれだ。怒らせたらヤバイ人だね



そうこうしているうちに……旧校舎だ


「君達が転入生か……俺は防衛省の烏間だ」


視線が私を捉える
何かを云おうとしたが……やめた


後ろの殺気のせいだろう


『初めまして。中原Aambreです。』



「失礼だが……日本人ではないな」

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