58 人虎君は苦労中 ページ12
敦目線
中原さんとAちゃんが出て行って直ぐ、
「梨花あの二人嫌い」
「えっ?」
僕は驚いた。
さっきまで仲がよさそうに喋っていたのに
Aちゃんを貶めた人だって云うから気になったけれど……
(裏の顔が怖いなぁ……)
「敦君、皆孤児院で一緒だったんだよね?
あの二人って何時もああなの?」
ポニーテールの子が聞いてくる
確か……矢田さん?
ああって云うのは二人の距離のことだろう
「うん……あの二人、少し複雑だから。
兄妹って云っても義理だしね」
「えぇ!?そうなの?」
僕は云われた通りに喋る
「だから距離感も変に近いんだ……じゃあ付き合ってるの?あの二人」
篝さんは聞いてくる
「其は……キーンコーンカーンコーン____」
「にゅや?今日の授業は此処までです
次は太宰先生の社会です。」
殺せんせーは人気だのイケメンだのブツブツ云っている
この人、本当に生徒の人気気にしてるのか……
太宰さんが先生かぁ……
国木田さんが先生だったのは納得がいくけれど…
「それじゃあ授業を始めようか。教科書80ページを開いて」
と、歴史を読み上げる
あれ……意外と似合ってる…
「さて、此処で質問だ。
安土桃山時代の____」
進め方も上手い
僕は孤児院に居たから勉強とかは解らないけれど、すぅーっと内容が入ってくる
「じゃあここで……ガララ
嗚呼、中也にAちゃんじゃない。具合はもういいの?」
「嗚呼。」
『心配してくれてありがとう。太宰』
良かった。流石に後ろの二人に僕だけで対応するのは大変だし
『ごめん。大丈夫だった?』ボソリ
「なんか色々聞かれたから作戦通りにしておいた」
そういえば安心したように微笑んだ
「授業を再開しようか。
じゃあ前に出て問題を解いてくれる?」
太宰さんは黒板に年表を書いた
()が何個かあって其処に答えを書くらしい
問題は四つだ
「そうだね……篝さんと赤羽君、中也にAちゃん
此の四人に書いてもらおう」
『えー』
「なんで俺が…」
太宰さんはニヤニヤ笑っている
中原さんが失敗するのを待っているのだろうが__________
「全問正解。」
中原さんは勝ち誇った笑みを浮かべる
「此れくらいなら誰でも解けるでしょ」
と赤羽君に云われる
ごめんなさい……僕解けないや
「手前は関係ねェんだよ。ざまぁみろ付属品」
「先生に向かって無礼だなぁ」
どうしようかとAちゃんを見たら……なんだか難しい顔をしていた
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なめまじょ - え、終わり!?もしかして、後は想像してくださいってこと…!?続きみたい…!! (2021年9月24日 21時) (レス) @page44 id: ab1b3a503c (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ - 続きがすごく気になります!続きを書いてくれると嬉しいです!! (2019年6月9日 19時) (レス) id: ba8b81f396 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - これで終わりですか?続きが気になります! (2019年3月28日 23時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - すごく続きが気になります!! (2019年3月13日 5時) (レス) id: 43ee44b6d1 (このIDを非表示/違反報告)
桜@WT、ヒロアカ轟、上鳴、響香推し+爆豪 - ここで終わりですか!!??出来たら続き書いて欲しいです! (2018年8月17日 7時) (レス) id: 2ad03850a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み〜 | 作成日時:2017年1月18日 15時