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ある程度時間が過ぎ、授業の時間になった
「病院生活が長かったんだよね?解らなかったらなんでも聞いて!
カルマ君もすっごく頭いいの」
「梨花、そこまで誉められると照れる」
あー厭だ。
毎日三分毎にこの茶番を聞くとなると吐き気がしてきた
『ありがとう』
「よかったぁ。最初ずっと中也君の後ろに隠れてたから……」
『何事も慣れだから。梨花ちゃん優しいし』
「こらそこ!授業中ですよ!」
「わぁ……怒られちゃった。殺せんせー、梨花はアンちゃんに色々教えてあげただけだもんむぅ」
「殺せんせー、梨花は悪くないでしょ」
梨花は私の為=私が悪い
そう云っているのだ 誰も気づかないけれど
「勝手に喋りかけてきたのは手前だろ。」
中也が私のフォローに入る
な?と聞かれて頭を撫でられた
『もう……教室で……』
「癖なんだよ」
「四人とも!授業中にそういうことは控えてください!
先生の非リア歴が迫ってきます……」
「その顔と体じゃ彼女無理だろ」
「前原君まで……先生悲しいシクシク」
前までこんな会話あったっけ
私が居ないことで……こんなにも違う
『ムカつく……』ボソリ
「っ!?……オイタコ。A体調悪そうだから保健室借りるぞ」
「にゅやっ!それは大変ですね」
私は中也に手をひかれる
「ほら、力抜け」
頭の中にハテナマークが一杯浮かぶが、直ぐにわかった
中也は所謂お姫様だっこで私を連れていこうとする
キャーっと教室からは黄色い歓声
また目立つことを……
中也なりに、此れは独占欲の現れ
こうしておけば、男子だけではなく中也に近づく女子も減る
この二人は本当に互いを大事にしているのだと
××
『重くない?』
「馬鹿か。軽すぎだ」
保健室のベッドの上で私達は座る
私は首を中也の肩に乗っけてみる
「随分と甘えてくるな……大丈夫か?」
『別人でいるとさぁ……改めて藍達Aがどんな存在か解るよ
厭でもね』
中也は私の前髪を掻き上げおでこに接吻した
「あんなやつら居なくても……藍達Aを愛してる奴はたくさんいる」
『知ってる……』
中也がいればなんでもできる錯覚になる
「無理に笑うなよ」
『大丈夫……』
少しだけ睡魔が迫る
昨日は残業だったっけ……
「おやすみ」
中也の優しいテノール声が耳元で聞こえた
遠慮なく、私はそれに従った
教室では敦が餌食となっているのを知らずに
(僕一人にしないでよ……!)
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なめまじょ - え、終わり!?もしかして、後は想像してくださいってこと…!?続きみたい…!! (2021年9月24日 21時) (レス) @page44 id: ab1b3a503c (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ - 続きがすごく気になります!続きを書いてくれると嬉しいです!! (2019年6月9日 19時) (レス) id: ba8b81f396 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - これで終わりですか?続きが気になります! (2019年3月28日 23時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - すごく続きが気になります!! (2019年3月13日 5時) (レス) id: 43ee44b6d1 (このIDを非表示/違反報告)
桜@WT、ヒロアカ轟、上鳴、響香推し+爆豪 - ここで終わりですか!!??出来たら続き書いて欲しいです! (2018年8月17日 7時) (レス) id: 2ad03850a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み〜 | 作成日時:2017年1月18日 15時