検索窓
今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:44,506 hit

7話 ページ8

それから1時間ほどの練習が終わり。


「Aさん、なんか今日調子が悪かったみたいだね。指の怪我とかもあると思うから大事にしてね」


あの後、アートを作るにしても、全部ミルクが下に溜まってしまい、模様も何も作れなかった。


「はい…ありがとうございます」


休憩室を抜け、更衣室へ入る。


「Aさん、お疲れ様!」


私の後ろから続けて入ってきた白金さんが、私の隣のロッカーを開けた。


「ねぇねぇ、1つ聞いていい?」

「なんでしょう」

「オスマンとは仲良いの??」

「えっ…」


唐突な質問に答えれずにいると、白金さんは自らのロッカーの扉をガンッと殴った。


「どうなの?」

「ひっ、そ、その…ラテアートを教えていただいている…だけです」

「あ、そ。なら良かった」


驚いて動けなくなってしまった私のエプロン(バイト制服)の紐をガッと掴み、強引に引き寄せられた。


「なら今後、オスマンに近づかないでくれる?お前とオスマンじゃ釣り合わないんだよ」


もういつもの愛想が良い白金さんの顔ではなかった。


「す、すみませ…」


白金さんはチッと舌打ちを軽くし、私を突き放して再び着替え始めた。







『オスマンに近づかないでくれる?』

間違いない。白金さんは、白金さんも。


彼のことが好きなんだ。彼のことが好きだからこうやって同じバイトにも入って、残業までして長くでも一緒にいようとして。



本気、なんだな…。でも…負けたくない。



私も彼に恋をしてしまったから。

8話→←6話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (112 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
277人がお気に入り
設定タグ:wrwrd! , ○○の主役は我々だ! , オスマン   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆゆもち - マンちゃん大好きなのでめちゃめちゃ助かります…!!爽やかマンちゃんもかっこいい!! (2021年11月28日 14時) (レス) @page13 id: c0c49f03e7 (このIDを非表示/違反報告)
白楼恋 - ・・・まんちゃん・・・尊い!!・・・やばい・・文才が溢れ出てる・・・・なんかもう白金さん止めた時のマンちゃんイケメン・・・これはハンカチが自分の血で染まりますわ (2020年4月3日 11時) (レス) id: fc9ad241ba (このIDを非表示/違反報告)
美蘭(プロフ) - こゆきさん» ほっこりとしていつつもしっかりしている先輩像が合うんじゃないかなと思って書かせていただきましたが、楽しんでもらえて光栄です( *˙-˙* )こちらこそ読んでいただきありがとうございます! (2020年3月30日 16時) (レス) id: 9739ce79c0 (このIDを非表示/違反報告)
美蘭(プロフ) - いちごスムージーさん» おおおおありがとうございます!あまり見ないですよね、mnちゃんのキャラ掴むのも結構大変でしたが見ていただけてとても嬉しいです!まだ書いていないメンバーも書いていくのでぜひ見ていただけると嬉しいです! (2020年3月30日 16時) (レス) id: 9739ce79c0 (このIDを非表示/違反報告)
美蘭(プロフ) - みかげさん» このシリーズは、全話読み切りなので完結した時点で公開するようにしてます!まだ書いていないメンバーはいるので、次のお話も近日に公開致します! (2020年3月30日 16時) (レス) id: 9739ce79c0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:美蘭 | 作成日時:2020年3月28日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。