5話 ページ6
次の日。今日は休日であるため、昼から勤務に入っていた。
彼も同じ時間だったようで、裏の休憩所でばったり会った。
「おはよう、Aさん。今日も頑張ろうね」
「はい、よろしくお願いします…!」
私は軽く礼をする。彼はそれを見てわずかに微笑んだ。細長い彼の目がいっそう糸目になってなんかかわいらしい。
「あ、オスマン、A。いい所にいた。ちょっとこっちに来てくれないか」
バリトンボイスのグルッペン店長がキッチンから声をかけた。
「ん、何だろう。行ってみよっか」
「ですね」
私たちはキッチンへと向かい、グルッペン店長の元へ向かった…のだが、隣にはどこかで見たことのある女の人がいた。
「あれ、君は…白金さん…?」
そう。紛れもなく昨日カフェに来ていた、彼の知り合いだ。
「お、オスマンの知り合いだったか、ならいい。今日から彼女がここで働くことになる。Aも仲良くしてやってくれ」
「は、はい。分かりました」
「Aさんっ、よろしくおねがいしま〜す!」
白金さん、と彼が言っていた女の人は、ニコッと私に笑顔を見せた。
「用は以上だ。仕事に取り掛かってくれ」
「はい」
「白金は私がコーヒーの淹れ方を教えよう」
「はい、店長!ありがとうございますっ!」
白金さんは店長と一緒にキッチンの端へと向かった。
「白金さんが来るなんてびっくりしたなぁ。昨日ここに来てたのはそういう事だったんかなぁ…
まぁいいや。じゃあAさん、仕事始めよっか」
「そう…ですね」
私はフロアへと赴き、オーダーの受け付けをした。
白金さん…なんか引っかかるなぁ…。
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ゆゆもち - マンちゃん大好きなのでめちゃめちゃ助かります…!!爽やかマンちゃんもかっこいい!! (2021年11月28日 14時) (レス) @page13 id: c0c49f03e7 (このIDを非表示/違反報告)
白楼恋 - ・・・まんちゃん・・・尊い!!・・・やばい・・文才が溢れ出てる・・・・なんかもう白金さん止めた時のマンちゃんイケメン・・・これはハンカチが自分の血で染まりますわ (2020年4月3日 11時) (レス) id: fc9ad241ba (このIDを非表示/違反報告)
美蘭(プロフ) - こゆきさん» ほっこりとしていつつもしっかりしている先輩像が合うんじゃないかなと思って書かせていただきましたが、楽しんでもらえて光栄です( *˙-˙* )こちらこそ読んでいただきありがとうございます! (2020年3月30日 16時) (レス) id: 9739ce79c0 (このIDを非表示/違反報告)
美蘭(プロフ) - いちごスムージーさん» おおおおありがとうございます!あまり見ないですよね、mnちゃんのキャラ掴むのも結構大変でしたが見ていただけてとても嬉しいです!まだ書いていないメンバーも書いていくのでぜひ見ていただけると嬉しいです! (2020年3月30日 16時) (レス) id: 9739ce79c0 (このIDを非表示/違反報告)
美蘭(プロフ) - みかげさん» このシリーズは、全話読み切りなので完結した時点で公開するようにしてます!まだ書いていないメンバーはいるので、次のお話も近日に公開致します! (2020年3月30日 16時) (レス) id: 9739ce79c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美蘭 | 作成日時:2020年3月28日 17時