２８話 ページ31
私は重い体を頑張って動かしながら保健室へと向かった。
校舎の端にある保健室はこの時だけは遠く感じる。
保健室に着くと、私はドアをガラガラと開け中に入る。
『先生、いらっしゃいますか？』
声を出すと、奥からシャーッと椅子を転がし、私の真ん前にやってくる【しんぺい先生】。
sn「やぁ、どうも」
『相変わらずお暇そうですね』
sn「そんなことないよ〜？保健室に来てズル休みとかする学生が沢山いるんだからぁ。今はいないけど」
『そうなんですか』
sn「それはそうと、今日もかっこいいね〜」
『はぁ、ありがとうございます』
sn「本当に女なのが勿体ないよ、『光希ちゃん』？」
そう。この先生はこの学園内で唯一私が女であることを知っている人だ。
いや、最初は隠すつもりだったんだけど、入学1週間後くらいに一瞬でバレた。
……ホ〇の直感だったらしいが。
sn「いや、男姿の女の子…行けるのかな？」
『やめてください、とりあえず生理が来てしまったのでナプキンを頂けませんか』
sn「あれ、持ってきてないの？」
『来ると思ってなかったのと、あまり常備しないようにしているんです。バレると嫌なので』
sn「あ〜そう、でもやっぱり持っておいたほうがいいよ？エチケットとして」
『…考えておきます』
sn「はい、どうぞ」
私はしんぺい先生からナプキンを受け取り、椅子に座った。
sn「お腹も痛い？」
『痛いというか重いです』
sn「湯たんぽ作ってくるよ、ちょっと待ってて」
しんぺい先生は椅子から立ち上がり、流しへ向かった。
ちょっと危ない先生だけど、根は優しいんだよね…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 332人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
璃菜 - 私は、shpくん落ちがいいです!! (2020年4月14日 17時) (
レス) id: 2c75128629 (このIDを非表示/違反報告)
美蘭(プロフ) - rauru@1945さん» ご意見ありがとうございます！はい、少し遅れ気味になってしまっていますが頑張ります！|´-`) (2020年4月13日 16時) (レス) id: 9739ce79c0 (このIDを非表示/違反報告)
美蘭(プロフ) - もっちさん» レス遅れてごめんなさい！ご意見ありがとうございます！参考にさせていただきますね|ω･`) (2020年4月13日 16時) (レス) id: 9739ce79c0 (このIDを非表示/違反報告)
rauru@1945 - 僕shp落ちがいいです！……でも美蘭さんのだったら誰落ちでもいいです！更新頑張ってくださいね！ (2020年4月12日 16時) (レス) id: 46f5492d3d (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - 私はzmさん落ちがいいと思います、、、。。初コメで失礼します。皆さん言ってるように美蘭さんならどんな落ちでも素晴らしく書けそうなのでぶっちゃけだれでもいいかも← (2020年4月6日 19時) (レス) id: 634ca2a9ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美蘭 | 作成日時：2020年3月13日 10時
