【w.r.w.r.d.！】愛してるよ、みーにゃ！【男装女子】

３０話 ページ33

sn「あいつらは…あいつらって生徒会の人達のことでしょ？」

『先生もあの人たちのことを言ってるんですよね』

sn「もちろんだよ？」

『…あの人たちは多分女だと教えても恋愛対象にならないと思いますよ』

sn「なんで？彼らがかっこいいからかい？」

『…そういう訳じゃないです』

sn「じゃあなんで？」

『全員ってわけじゃないんですけど…生徒会の人達は、コスプレイヤーである私のファンなんです』

sn「ほう、そりゃすごい偶然だね」

『嬉しい事なんですけど…恋愛対象としてみてくれるかどうか…』

sn「それは心配しなくて大丈夫だと思うけどなぁ」

『へ…？』


先生は肘を椅子の背もたれにつかせ、うなだれる。


sn「だってさ、光希ちゃんがコスプレイヤーのみーにゃだと分かったとしても、一緒に学園を生活してきた仲間じゃないか。その仲間が女の子ってなったら、ワンチャンあるかもしれないよ？」

『そういうものなんですかね…』

sn「ってことはさ、今気になる人いるの？」


頬杖をついている先生は、再びニヤニヤと口角を上げる。


『だからそれはいないですって！！』

sn「はいはい、ほらこう話してる間に1時間目終わるよ。湯たんぽ持ってっていいから教室戻りな」

『…はーい』



1時間目が終わるチャイムがなると同時に、私は保健室をあとにした。

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