コード・ブルー～ドクターヘリ緊急救命 No.4 ～ (ページ32)

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第150話ページ32

A「ねぇ……」

藍沢「なんだ」

両角の死亡報告をチームメイトにする準備を進めているとAが唐突に言った

A「私が戻るって言ったらどうする？
って言っても、耕作はいるか分からないけど」

藍沢「それはお前が決めることだ
俺がどうこう言うことじゃない」

A「そうだけどさ…」

藍沢「お前は昔から自分で決めるのが苦手だな
食べ物も服も」

A「服は関係ない
気温に合わせて調節出来ないだけ」

藍沢「関係なくなんかない…だが俺が思うに
お前は外来よりも救命をする方が向いていると思う」

A「え？」

藍沢「人の心に寄り添うことが得意なお前だからこそ
救命が誰よりも向いていると俺は思う」

A「……そうかな…ありがと」

藍沢「最終的に決めるのはお前だ
残りの日にちでじっくり考えろ」

A「……」

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説明の時間が来て 説明をし始めてからチームメイトのみなさんがすすり泣き始めた 

 「両角さん...」  

「両角...」

  豊田「どうせあいつはずいぶん前に死んでた
 チームワークとか献身的なプレーとか
そんなつまらないものを身に付け始めた時にあいつは死んだんだ」   

「豊田お前何言ってんだ！？」  

「両角が居たから
うちは日本一になったんだぞ！」

  豊田「エースっていうのは！
ワガママで自分勝手じゃなきゃ駄目なんだ
 とがり続けるっていうのは精神的にも肉体的にもきつい

 だから、大抵の人間は丸くなる
それを成長とか大人になったとか...
耳障りの悪い言葉で誤魔化す

 自らの挫折、他人の痛み
そんなものを知ってそれでも尖っていられる人間は
そう多くはいない あいつはそんな人間の1人だった

俺たちが両角を殺した
チームに貢献してくれと頼んで
 エースとしての選手生命は俺たちが絶ったんだ… 
あいつは…優しすぎた」

  豊田の話を聞いてまたチームメイトはすすり泣き始めた Aは藍沢を見つめた

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