コード・ブルー～ドクターヘリ緊急救命 No.4 ～ (ページ30)

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第148話ページ30

優輔をヘリポートに運んで行く

優輔「お父さん待って」

橘「お願いします」

優輔「お父さん！」

橘と三井もヘリに乗り込みヘッドセットを優輔に着けた

橘「いいか優輔、よ～く聞いてくれ
お父さんな優輔があんな風に考えてるなんて想像もしなかったよ
気付いてやれなくてごめんな

それと、嬉しかった
優輔がお父さんの事を大好きだって言ってくれて
でもな、お父さん嫌われったていいんだ

優輔が移植を受けてくれるなら
優輔が、お父さんの事を好きだって言ってくれたのと同じくらいお父さん...優輔の事が大好きなんだ

だから嫌われたっていい
優輔が生きていてくれるんならそれでいいんだ
お父さんは無理やり移植を受けさせる

だから優輔が気に病む事はない
誰かの心臓を貰ったおかげで、生きてるとか自分を責める必要はない
お父さんが、優輔に生きていてほしいから...移植するんだ」

そう伝えると優輔は涙を流した

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井上「お願いします」

緋山「はい」

井上は医局で緋山に封筒を渡した

井上「ひょっとして君かな？
橘が言ってた、救命の若いやつに背中を押されたって
緋山先生か」

緋山「はい」

井上「あいつ、感謝してたよ
ああ...それと俺も…優輔くんは親友の息子だが
同時に俺の大事な患者でもある…ありがとう」

緋山「いえ」

井上は深く頭を下げて医局を出て行った

名取「よかったですね」

緋山「ホントよかった、これで移植受けられるわ」

名取「いや...それもそうですけど、緋山先生の事です」

緋山「うん？」

名取「正しく評価してくれる人がいてくれたんですね」

緋山「何の話？」

名取「親父に聞いたんです
青南周産期医療センターの竹内先生
親父の2個下で研修医時代から仲がいいんですよ」

緋山「何？あんたの方が先に知ってたの？」

名取「緋山先生はちゃんと評価されるべきの人だと思います」

緋山「どうしたの？殊勝な事言っちゃって」

名取「俺、親父の病院に戻ります
息子が針刺し事故で迷惑かけちゃったから」

緋山「あんなの、大した事じゃない...」

名取「大した事なんです、親父にとっては

ほんの些細なミスでも
よくない事で名取の名前が出るのは許せない
いいんです…緋山先生がいないならここには未練はないです

行くんですよね？周産期医療センター」

緋山「...行く
医者続けなさいよ？あんたは自分が思ってるより医者に向いてる」

名取は泣きそうになりながら医局を出て行った

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