コード・ブルー～ドクターヘリ緊急救命 No.4 ～ (ページ23)

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第141話ページ23

ICU

西条「藍沢、トロントにはお前を推薦する事にした
何だよ、嬉しくないのか？
辞退するとか本気じゃないだろうな？」

そしてその1時間は

必ずしも幸せを運んでくるとは限らない

優輔「お父さん、お母さんごめんね…心臓はいらない
移植は受けない」

橘「どういうことだ？優輔」

三井「理由を教えて」

優輔「言いたくない」

橘「言いたくないじゃないだろう
移植を受けなきゃ、死ぬんだぞ？理由を言えないなんてあるか！」

三井「あなた…！」

橘「いいか、移植すればベッドから起き上がれるんだぞ？
お母さんと一緒に外も歩けるんだ、友達とも遊べるんだよ」

三井「優輔お願い、移植を受けて」

優輔「...ごめん...僕は移植を受けない」

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・

A「…え？」

「すまない…」

Aの目の前にいるのは
心臓血管外科医部長である新井だ

A「心外に戻って来て欲しいって…
私言いましたよね？
救命で働きたいから救命に行くって」

新井「言った、覚えてる
しかし人手が足りないんだ
千堂が居たから心外が成り立っていたようなもの
身勝手なのは分かっている

1ヶ月だ、1ヶ月後答えが欲しい
本当にすまない」

新井はそれだけ言って職場に戻って行った
Aは複雑な気持ちのままICUに向かった

・

・

井上「15時までに移植ネットワークに連絡をしなければ
心臓は待機リストの2位の患者の所に行く」

三井「移植後の生活を想像して嫌がってんのかしら」

井上「確かに、移植してからの人生の方が長い
免疫抑制剤の投与やそれに伴うガンのリスク

移植がうまくいっても
普通の子供よりもずっと過酷な人生が待ってる

でもそれも、生きていてこそだ
優輔くんは強いし賢い…

ただ大変だからって理由で
両親との別れを選んだりするとは思えない

後50分ある、優輔くんとしっかり話せ
何としても、移植手術を受けさせるんだ」

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