コード・ブルー～ドクターヘリ緊急救命 No.4 ～ (ページ3)

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第123話ページ3

その言葉を聞いてから新海が入ってきた

藍沢「患者の個人的な情報は教えられない」

奏「そう…私の仕事はね、ピアニスト
ピアノはね、この手で触れるといつもたくさんの音をくれた

吃驚するぐらいの興奮とか
どうしようもない悲しみとか

でも、もうそんな音は聞こえない
鍵盤を押しても聞こえてくるのは...ただの音」

その言葉を聞いて何も声を掛けてやることができない

奏「できた…どう？」

A「うん、上手だよ」

Aの言葉を聞いて彼女は紙コップに手を伸ばした
だが、手の震えで直ぐに紙コップは地面に落ちた
中身が溢れ、藍沢とAは溢れたのを拭いて片付ける

今の彼女にできるフォローはそれぐらいだから

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救急隊『成田南消防よりドクターヘリ要請です
成田空港の到着ロビーで40代男性が倒れたそうです

ショック状態です
エコノミークラス症候群が疑われます』

ヘリに乗ったのは緋山、名取、雪村
3人は成田空港へ向かう

警備員「こちらです」

緋山「翔北救命センターの緋山です、聞こえますか？」

名取「ラインとります」

緋山「エコノミークラス症候群で鼻血？」

救急隊「すいません、患者さんの所持品なんですが...」

雪村「ああ...じゃあ
このビニール袋に入れてもらえますか？」

救急隊「はい」

名取がラインをとろうと患者の腕に針を刺したら
その刺激で患者の腕が動き

名取「！！」

緋山の小指に刺さってしまった

名取「今これ...」

緋山「いいから、早くラインとり直して」

・

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初療室

雪村「堀内豪さん45歳、血圧70の55、鼻出血あります」

緋山「移します」

「ストレッチャー出します」

緋山「上に向きますね」

A「エコノミークラス症候群で鼻血？そんな事ある？」

「酸素つなぎます」

藤川「吐血したぞ」

緋山「吸引」

白石「下血もあるわ」

藍沢「鼻出血に消化管出血...出血傾向あるな...」

橘「ちょっと変だな」

A「これほんとにエコノミークラス症候群なの？」

藤川「確かにこれエコノミークラス症候群なんかじゃないぞ」

名取「！！」

橘「みんな一旦離れよう」

冴島「柵、上げて」

雪村「はい」

橘「マスクしてないやつはマスクして
後ゴーグル、念のためにプレコーションしっかりやっとこ」

「「はい」」

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