コード・ブルー～ドクターヘリ緊急救命 No.4 ～ (ページ20)

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第139話ページ20

緋山「ごめん、あの後3人も急患が来ちゃって」

緒方「悪いね、忙しいところ」

緋山「どうしたの？」

緒方「ちょっとね...言わなきゃいけないことがあって」

緋山「何？やだ、重い話？」

緒方「いや...そんな大袈裟な事じゃないんだけどさ
その...」

緒方が何か言おうとした時
緋山の端末が鳴った

緋山「ごめん……

竹内先生お電話しようと思ってたんです
センター長に就任されたって…おめでとうございます」

緒方「...」

緋山「……はい…ありがとうございます」

緒方「何？どうした？」

緋山「医局長だって…
いや、周産期医療センターで今度トップになる先生
ずっと同じチームで指導してもらってた人なの
それで、私に戻ってこないかって、しかも医局長として」

緒方「そうか！良かったな！
やっぱり見てる人は見てんだよ」

緋山「うん...」

緒方「どうしたの？もっと喜んだらいいじゃない」

緋山「そうだね...ごめん、話あるんだよね？」

緒方「ああ...またにするよ
よかったな」

緋山「ありがとう」

・

・

医局には

名取父「おう、3人患者が同時に来たんだって？
救命はやっぱり大変だな」

名取「何の用？」

名取父「久々に会って"何の用？"はないだろう」

名取「父さんが突然来る時は大抵ろくなことはないから」

名取父「ふふふふっ
お前、うちの病院に戻れ」

名取「ほら、やっぱり」

名取父「別に悪い話じゃないだろ？
大学病院は臨床を学ぶには最適だが、病院経営までは教えてもらえない
お前現場ではそれなりに優秀なんだろ？
だったら、俺の手元に置いてうちの病院の事を教えた方がいい」

名取「相変わらず
人をその気にさせるのがうまいな
針刺しで騒ぎになった事聞いたんでしょ

これ以上"名取颯馬"という名前で不本意な事が起きるのが嫌なだけだってことはよく分かってる」

名取父「お前も相変わらず察しがいいな」

その言葉に怒りさえ覚えた

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