151「もういない」 ページ10
逃げていくデスホーンを呆然と見つめながら、大切な人を守るって、こうなのか。なんてのんきに考える。
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あたしは守れなかったけれど。
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そんな考えは、大きな音にかき消された。
ロックスターが倒れていた。
天馬「ロックスター……！」
……力を使い果たしたんだ、さっきので。
ビッグを守ったがために、ロックスターが、死ぬ。でもたぶんこれは、トーブの言う「万物の掟」なんだろう。
選べる命は一つだけ、どちらもなんて叶わない。
呻くように一言二言発したロックスターは、涙を浮かべるビッグを一瞬だけ見やって、そうして、息を引きとった。
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ﾄｰﾌﾞ「安心しろ、ロックスター。ビッグのことは、オラが面倒を見るからっ。だがら、うう……」
高く積み上げられた石のてっぺんに、ロックスターの大きな骨がおさめられた。
鼻水をずるずると言わせながら叫ぶトーブが、振り返って言った。
ﾄｰﾌﾞ「天馬！オラにも、サッカー教えてくれ」
天馬「え……？」
ﾄｰﾌﾞ「オラにはトーチャンやロックスターみてーな爪も牙もねえ！でも、ビッグを守んなきゃいけねえんだ」
トーブの必死な様子に、天馬くんは一瞬目を見開いて、頷いた。
天馬「……うん、分かった！」
そうして、トーブにサッカーを教えることとなった、その夜。
またなぜか眠れず、一人で昨日の場所へと向かう途中、ビッグに出会った。
A「ビッグ？」
キュウ、と鳴いたビッグが、私にすり寄る。……めっちゃ可愛い。
A「あたしの話し相手になってくれるの？」
言葉が通じるはずはないのに、ビッグはまた、「キュウ」と一言返事をした。
お言葉に甘えて、あたしたちは崖っぷちに腰を下ろした。し、下さえ見なければ怖くないからね。
A「君は寂しいんだね。ロックスターが死んじゃったから、ひとりぼっちだって思ってる」
返事はない。けど、ちゃんと聞いてくれていると、何だか確信が持てた。
A「あたしもね、ひとりぼっちなんだよ。雷門のみんなも、円堂や、クロト様や、一郎太だっていてくれるけど、でも、」
声を発さずに、ビッグがあたしを見た。
A「母さんも父さんも、もういない」
「……それ、本当なの……？」
A「え、」
声がして、振り返ったらフェイがいた。
ーー
修学旅行から、昨日帰ってきました。北海道、驚きのでっかいどうでした(笑)楽しかったです。
ちなみに最後の一文、五七五になってます( ´ ▽ ` )
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haru(プロフ) - とても好きです。続きを楽しみにしてます！ (2018年12月14日 22時) (
レス) id: 50d52a8ffe (このIDを非表示/違反報告)
ぐれーとまっくすな手毬。(プロフ) - 柑橘系さん» コメントありがとうございます、返信遅くなりすみません……。ひええ、勿体無いお言葉です、ありがとうございます！！更新再開とはまだ断言できませんが、なるべく頑張りたいと思います。目指せ完結！！ (2018年3月9日 21時) (レス) id: 8cdc93238d (このIDを非表示/違反報告)
ぐれーとまっくすな手毬。(プロフ) - わたあめ☆さん» 返信遅くなりました！コメントありがとうございます。更新停止しておりましたが、とりあえず1話だけ更新ということで戻ってまいりました。とにかく完結させたいです、今後ともよろしくお願いいたします！ (2018年3月9日 21時) (レス) id: 8cdc93238d (このIDを非表示/違反報告)
柑橘系 - 一番最初から読ませていただきました！！すごく面白いし夢主ちゃん可愛いしで最高です！これからもこの小説を楽しみに生きていきます！頑張ってください！！！ (2017年6月22日 21時) (レス) id: 04654b2bed (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ☆ - 更新停止したんですかぁ〜。すきだったのにぃ〜。それでも、また戻って来ることを信じてます。頑張って下さい。 (2017年6月1日 6時) (レス) id: 8ff80f4586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐれーとまっくすな手毬。
| 作者ホームページ：＼(゜ロ＼)ココハドコ? (／ロ゜)／アタシハダアレ?
作成日時：2015年7月22日 13時
