176「やめるやんね！」 ページ36
僕、フェイ・ルーンたちは、果たして嘆きの洞窟へ到着した。
薄暗い鍾乳洞の先にひらけた場所があって、そこに黄名子とドラゴン、そして黒騎士がいた。
Aの姿はなかった。
ｱｰｻｰ「マスタードラゴン、どうしてしまったのだ！」
アーサー王の様子から察するに、どうやらドラゴンは普段と何か違うらしい。黒騎士が操っている、とアーサー王が言った。
次の瞬間、ドラゴンはアーサー王へと襲い掛かった。
.
岩の後ろでじっと息を潜めていたら、背後から突然、大きな音がした。ズドドドーン！、って。
慌てて岩の陰から覗き見たら、雷門のみんなと、いかにも「アーサー王です！」って感じの人が来ていて、ドラゴンさんと対峙していた。
たぶん、さっきの音はドラゴンさんが暴れた音なんだろう。
どうしちゃったの、ドラゴンさん。
菜花「やめるやんね！」
未だカゴの中にいる黄名子ちゃんが止めるけど、ドラゴンさんには聞こえていないみたい。どうしよう、ここであたしが飛び出したら、何かできるんだろうか。
ｱｰｻｰ「くっ……もはや言葉も通じぬか」
そう苦言したアーサー王が、おもむろに腰に帯刀していた大きな剣に手をかけ、引き抜いた。
光り輝く剣の切っ先が、ドラゴンさんへと向けられる。
菜花「やめて、マスタードラゴンは、本当はいいドラゴンやんね！」
黄名子ちゃんの悲鳴にも近い声がこだまする。
どうしよう、何かしなきゃ。でも何ができる？あたしにできることは、あるのかな。
あたしが迷ってる間にも、アーサー王は深く腰を落として、ドラゴンさんに攻撃するチャンスをうかがっている。
でも、あたしがあの攻撃を止めたとして、ドラゴンさんはきっと正気に戻らない。それにたぶん、アーサー王は、ドラゴンさんを傷つけるつもりはない、と思う。
ｱｰｻｰ「分かっている。だが、マスタードラゴンが神の災いとなるならば、私はためらうことなく、エクスカリバーを振るう！」
菜花「そんな……っ」
ドラゴンさんが、アーサー王へ牙をむく。唸る声が、洞窟に反響した。
ｱｰｻｰ「聞こえるぞ……そなたの嘆き」
その声に応えるように、アーサー王の持つエクスカリバーが不思議な光に包まれた。
A「あの光……」
思わず立ち上がって、岩陰から一歩、進み出た。
あの光は、何かを傷つけるような力を持っていない。守ったり、癒したり。たぶん、そういう力を持つ光だ。
ﾌｪｲ「A！？」
危ない、と、声が聞こえた。
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haru(プロフ) - とても好きです。続きを楽しみにしてます！ (2018年12月14日 22時) (
レス) id: 50d52a8ffe (このIDを非表示/違反報告)
ぐれーとまっくすな手毬。(プロフ) - 柑橘系さん» コメントありがとうございます、返信遅くなりすみません……。ひええ、勿体無いお言葉です、ありがとうございます！！更新再開とはまだ断言できませんが、なるべく頑張りたいと思います。目指せ完結！！ (2018年3月9日 21時) (レス) id: 8cdc93238d (このIDを非表示/違反報告)
ぐれーとまっくすな手毬。(プロフ) - わたあめ☆さん» 返信遅くなりました！コメントありがとうございます。更新停止しておりましたが、とりあえず1話だけ更新ということで戻ってまいりました。とにかく完結させたいです、今後ともよろしくお願いいたします！ (2018年3月9日 21時) (レス) id: 8cdc93238d (このIDを非表示/違反報告)
柑橘系 - 一番最初から読ませていただきました！！すごく面白いし夢主ちゃん可愛いしで最高です！これからもこの小説を楽しみに生きていきます！頑張ってください！！！ (2017年6月22日 21時) (レス) id: 04654b2bed (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ☆ - 更新停止したんですかぁ〜。すきだったのにぃ〜。それでも、また戻って来ることを信じてます。頑張って下さい。 (2017年6月1日 6時) (レス) id: 8ff80f4586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐれーとまっくすな手毬。
| 作者ホームページ：＼(゜ロ＼)ココハドコ? (／ロ゜)／アタシハダアレ?
作成日時：2015年7月22日 13時
