169「ううん、平気だよ」 ページ29
天馬「え、先輩、ここにいないんですか？」
無事(なのかはよく分からないけれど)、僕、フェイ・ルーンは、天馬や他のメンバーとともに、アーサー王の世界へとたどり着いていた。
この世界へやってきた直後は僕1人だったけれど、天馬たちと合流して、「円卓の騎士への入団テスト」という形で神童くんたちと合流した、というわけだ。
そして現在、Aの行方が知れない、ということが判明した。
さっきの天馬の問いに、神童くんがキョトンとして、「ああ」とだけ返事をする。他のメンバーも不思議そうに首をかしげているから、誰も分からないみたいだ。
ここまでの道中、僕たちは一度もAと会うことはなく、加えてこの試合にもAは現れなかった。
霧野「まあ、Aがいないっていうのも問題だが、まだマネージャー2人とも合流していないからな」
倉間「そのうちひょっこり出てくんだろ」
ﾌｪｲ「そう、だよね……」
菜花「フェイ、何か心配事があるやんね？」
ひょい、と僕の顔をのぞき込む黄名子が、そう言って小首を傾げる。
霧野くんや倉間くんの言うことは、決して間違っていない。まだこの先、いくつかの役回りは残されているし、その中の一つという可能性も、十二分にあり得る。
でも、なぜだか妙な胸騒ぎがする。なぜかは分からないけれど、でも……。
ﾌｪｲ「ううん、平気だよ」
……たぶん、何にも起きない、はず。
だよね？
.
A「……」
『……』
ええと、こちら、洞窟のなかにいます、桜庭です。
なんでしょうかこの沈黙。なんなのでしょうか。
A「……あのう」
『……』
さっきあたしを引き止めた声の主と(あたしはなぜか正座して)相対しているけれど、話が一向に進まない。
見ず知らずの人といて、一番心苦しいのは何と言っても沈黙！沈黙ですよ！
しかも、このお相手というのが「ドラゴン」というのもなかなか問題だと思うんですけどね……。
……さっき喋りましたよね？
『A』
A「ひえっ、はい！」
『あなたは、自らの持つ力の意味を、知っていますか』
A「……？」
一切口を動かさずに、目の前の白いドラゴンさんが話す。頭に直接響く声が、はっきりとそう言った。
あたしの持つ力の意味……？
ﾄﾞﾗｺﾞﾝ『我が名はマスタードラゴン』
A「マスター、ドラゴン……」
ﾄﾞﾗｺﾞﾝ『あなたの持つ力、その意味をお話しします』
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haru(プロフ) - とても好きです。続きを楽しみにしてます！ (2018年12月14日 22時) (
レス) id: 50d52a8ffe (このIDを非表示/違反報告)
ぐれーとまっくすな手毬。(プロフ) - 柑橘系さん» コメントありがとうございます、返信遅くなりすみません……。ひええ、勿体無いお言葉です、ありがとうございます！！更新再開とはまだ断言できませんが、なるべく頑張りたいと思います。目指せ完結！！ (2018年3月9日 21時) (レス) id: 8cdc93238d (このIDを非表示/違反報告)
ぐれーとまっくすな手毬。(プロフ) - わたあめ☆さん» 返信遅くなりました！コメントありがとうございます。更新停止しておりましたが、とりあえず1話だけ更新ということで戻ってまいりました。とにかく完結させたいです、今後ともよろしくお願いいたします！ (2018年3月9日 21時) (レス) id: 8cdc93238d (このIDを非表示/違反報告)
柑橘系 - 一番最初から読ませていただきました！！すごく面白いし夢主ちゃん可愛いしで最高です！これからもこの小説を楽しみに生きていきます！頑張ってください！！！ (2017年6月22日 21時) (レス) id: 04654b2bed (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ☆ - 更新停止したんですかぁ〜。すきだったのにぃ〜。それでも、また戻って来ることを信じてます。頑張って下さい。 (2017年6月1日 6時) (レス) id: 8ff80f4586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐれーとまっくすな手毬。
| 作者ホームページ：＼(゜ロ＼)ココハドコ? (／ロ゜)／アタシハダアレ?
作成日時：2015年7月22日 13時
