154「目標捕捉」 ページ13
翌日。
みんなでサッカーの練習をしていたら、アルノ博士が例のごとく突然現れた。どうやらトーブの正体がわかったらしく、説明しに来たとのことで、さっきまで長ったらしくそれを聞かされていた。
博士によるとトーブは、未来の人間らしい。
フェイたちよりは昔の、それでいてあたしたちよりは未来から、何かの事故でここへ流れ着いたと、博士はそういった。
A「タイムマシンが開発途中って、なんか不思議な感じだね」
天馬「どうしてですか？」
A「だって、あたしたちはタイムマシンに乗ってここへ来たのに、あたしたちより未来にいたトーブのタイムマシンは未完成で、……って、なんか変だなあって」
天馬「せ、先輩がいろいろと理解している……！」
菜花「成長したやんね！」
A「えっ」
どうしてみんな感涙しているのだろうか。
ていうか絶対ひどいよね？くどいようだけど学年一位なんだよ……これでも……。
博士「今、時間管理局がトーブの本当の両親を捜しておる。じきに見つかるじゃろう、生きておればな」
その言葉に、思わずトーブを見る。今はなにも知らないけど、トーブだっていつかはこの事実を知ることになる。
それが、両親との再会の時か、訃報を聞いた時かは分からないけれど。
信助「トーブ、お父さんとお母さんに会えるといいね」
ﾌｪｲ「……そうだね」
心配する信助くんに反して、フェイの声のトーンはやけに低い。……昨日の話、まだ気にしてるのかな。
フェイが心配になって声をかけようとしたら、あたしたちの頭上から、無機質な声が聞こえた。
「目標捕捉」
ロボットのしゃべるような、抑揚のないその声に顔を上げると、見たことのない男の子があたしたちを見下ろしていた。
……いや、「見下す」と表現する方が正しいかもしれない。
て、言うか、
A「な、なんであんな崖っぷちギリギリに立ってるの」
剣城「知りませんよ」
A「そんな演出いらないのに！危ないのに！」
天馬「空気読みましょう、先輩」
後輩たちにいたたまれない視線を向けられ、情けなく口をつぐむ。うわーん！みんながいじめるよう！
ﾌｪｲ「あれは、スフィアデバイス！」
みんなの塩対応の合間にも、話はどんどん進んでいく。もういい、あたし帰る！
『ムーブモード』
A「まぶし……、」
「スフィアデバイス」と呼ばれたそれが発光して、気づいた時には、あたしたちは開けた場所にいた。
あ、帰れないっぽい。
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haru(プロフ) - とても好きです。続きを楽しみにしてます！ (2018年12月14日 22時) (
レス) id: 50d52a8ffe (このIDを非表示/違反報告)
ぐれーとまっくすな手毬。(プロフ) - 柑橘系さん» コメントありがとうございます、返信遅くなりすみません……。ひええ、勿体無いお言葉です、ありがとうございます！！更新再開とはまだ断言できませんが、なるべく頑張りたいと思います。目指せ完結！！ (2018年3月9日 21時) (レス) id: 8cdc93238d (このIDを非表示/違反報告)
ぐれーとまっくすな手毬。(プロフ) - わたあめ☆さん» 返信遅くなりました！コメントありがとうございます。更新停止しておりましたが、とりあえず1話だけ更新ということで戻ってまいりました。とにかく完結させたいです、今後ともよろしくお願いいたします！ (2018年3月9日 21時) (レス) id: 8cdc93238d (このIDを非表示/違反報告)
柑橘系 - 一番最初から読ませていただきました！！すごく面白いし夢主ちゃん可愛いしで最高です！これからもこの小説を楽しみに生きていきます！頑張ってください！！！ (2017年6月22日 21時) (レス) id: 04654b2bed (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ☆ - 更新停止したんですかぁ〜。すきだったのにぃ〜。それでも、また戻って来ることを信じてます。頑張って下さい。 (2017年6月1日 6時) (レス) id: 8ff80f4586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐれーとまっくすな手毬。
| 作者ホームページ：＼(゜ロ＼)ココハドコ? (／ロ゜)／アタシハダアレ?
作成日時：2015年7月22日 13時
