-三八頁目- 銀魂風 ページ38
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赤く燃える炎をぼんやりと眺めていた。あの中に、Aがいると思いながら。
アイツは、自分で決着をつけると言った。今までとは違った目で。
でも、なんか、よく…分からなくなった。
アイツが泣いてた時は、頭が絡まった糸みたいにぐちゃぐちゃになって、怒りがふつふつと湧いてきた。
アイツが笑った時は、息すんのを忘れた。
突き放しても横を見たら、アイツがいる。
あの時の顔は本当の顔か知らねーけど常に笑顔でいた。
俺はAにこの家を見張ってて欲しいと言われた。その時は了承したが、んな事聞く気さらさらねェ。
炎でなかなか前に進めなかったが、なんとかアイツが言ってたアイツの親父の道場らしきとこまで来ることが出来た。
重たそうな扉が少し開かれていて中を少し見ることが出来た。
そうして聞こえてきた声が、
「 これだから出来の悪い奴は。死んでから学ぶんじゃ遅せぇんだ!! 」
野太い声が一際大きく聞こえて、その男は大きく拳を振り上げ倒れている誰かを殴ろうとしていた。
倒れている誰かはすぐにわかった。
俺はもってる刀を抜き投げた。
「 ! 」
「 オイオイおっさん。何をそんなに喚いてや 」
「 ………。 」
ドゴッ、パンッ…ボキ
「 が、───! 」
いきなり来た痛みに顔を歪ませる。骨が折れる音がして、鈍器で殴られたように頭がガンガンなって、頬は焼けるように痛い。
え、まってまって、ここはさ俺がカッコよくこのラスボス臭ェおっさんと戦って、気を失ってるコイツの目が覚めたときはぼろぼろになってて……みたいな、ジャンプ的少年漫画的な展開になるやつじゃないの??
そっかァ……これが銀魂なんだな。←
❁❁❁
「 銀ちゃん!!銀ちゃん!! 」
どうやら気を失っているらしい。息をする音が聞こえるからまだ生きてる。
銀ちゃんの頭から血が出てるし、頬は青い、というか顔自体が青い。腕なんて変な方向に曲がってる。
傍から見たから死んでるように見える。
早く、手当………そうだ、吉田松陽は……。
それになんで銀ちゃんがここに……?見張っててって言ったんに…。
するとまたキィ…と軋む音が聞こえて上を見ると燃えた木が落ちてこようとしていた。
私は銀ちゃんを持って、とりあえず火がまだそんなにない所まで運んだ。
「 ──…はっ! 」
置いた瞬間に感じた殺気。
なんだろう、色々敏感になってきてる気がする。
「 一花は…一花は… 」
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**雪音**@テスト嫌だ(。´Д⊂) - わ、そうですよね、不躾な質問をしてしまい申し訳ありませんでした…!!勿論です!これからも応援させていただきます! (2021年1月2日 14時) (レス) id: d23b4dd949 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - **雪音**@テスト嫌だ(。´Д⊂)さん» 初めまして!ありがとうございます。質問の件なのですがそれを言ってしまうとネタバレになってしまうので控えさせていただきます……(><)お答えできず申し訳ないです。それでもまだこの作品を読んでいただけるのなら幸いです (2021年1月2日 11時) (レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)
**雪音**@テスト嫌だ(。´Д⊂) - 初めましてコメント失礼します!質問なんですが、弟くんはどうなるのですか? (2021年1月2日 3時) (レス) id: d23b4dd949 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - ポンポネッラさん» コメントありがとうございます!!そうですよね、神ですよ。あの3人組は!いつか高杉さんとヤクルコの話書きたいです← (2019年11月25日 15時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - あら!東雲さんと愉快な仲間たちの過去が覗けるなんて.......尊い(ぐへ) 個人的にショタ塾組は神だと思ってます。はい。 (2019年11月25日 4時) (レス) id: 96af192ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年11月4日 17時