-十二頁目- 侍とは ページ12
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「 ち、ちょ…！何するんですか、やめてください！！ 」
あぁ、どうしましょう。入ってしまいました。また“言いつけ”を破ってしまいました。
掴まれたまま、前にほおりだされた。男の子がフッと片方の口角を上げ、見下すようにいおりを見た。
「 木刀持ってんだ、手合わせくらいしてくれや。俺に手解きを教えてくれよ。
どうせ俺らが帰った後先生に訓練に付き合ってもらってるんだろ 」
「 …… 」
訓練に付き合ってもらってる？そんな事ない、寧ろ今まで相手にされなかったぐらいだ。口を開けば即罵倒だったから。
人の話を聞かない男の子は、たじろぐAになんか構わず竹刀をかまえた。
あまりの急展開に戸惑うA。そりゃそうだ、なんせAの筋力は普通の人とは違うのだから、毎日毎日庭にある岩を斬っているのだから。
確実にやり合ったら怪我をさせてしまう。人とやり合った事がないし、加減の方法なんて分からない。いつも全力で岩を斬っているから。
「 おいビビってんのかァ？ 」
「 早く構えろよー 」
「 ……… 」
すごく拙い。“言いつけ”破って道場に入った挙句、父の教え子に怪我をさせてしまったら…。仕置きだけじゃ済まなくなるかもしれない。
でも、流れが、雰囲気が、構えろと訴えてくる。
Aは手に持ってた木刀を構えた。両手でぎゅぅぅっと握りしめた。
「 ( 手加減…手加減…手加減意識… ) 」
「 よーい…、始め！！ 」
「 やああああ！ 」
「 っ！( 手加減！ ) 」
竹刀を上に振り上げ突っ込んでくる男の子。Aはぐっと唇を噛み締め
──────パァン！！
❁❁❁
「 …… 」
「 ぐぅっ… 」
「 お、おい…凛太郎がやられたぞ！この道場で一番強いのに！先生に沢山褒められているのに！ 」
一人、他の子が騒ぎだした。
勝負は一瞬で終わった。
打ち合いなどなく、ただただAにお腹に一本入れられ、足を引っ掛けられ、顔面から強打しただけだった。
Aは木刀を下ろすと、凛太郎とかいう男の子に手を差し出した。
その仕草に凛太郎は大きなまんまるな目を大きく開いた。
「 …あの、大じょ、 」
「 何をしている 」
喉の奥がひゅ、となった。
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**雪音**@テスト嫌だ(。´Д⊂) - わ、そうですよね、不躾な質問をしてしまい申し訳ありませんでした…！！勿論です！これからも応援させていただきます！ (2021年1月2日 14時) (
レス) id: d23b4dd949 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - **雪音**@テスト嫌だ(。´Д⊂)さん» 初めまして！ありがとうございます。質問の件なのですがそれを言ってしまうとネタバレになってしまうので控えさせていただきます……(><)お答えできず申し訳ないです。それでもまだこの作品を読んでいただけるのなら幸いです (2021年1月2日 11時) (レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)
**雪音**@テスト嫌だ(。´Д⊂) - 初めましてコメント失礼します！質問なんですが、弟くんはどうなるのですか？ (2021年1月2日 3時) (レス) id: d23b4dd949 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - ポンポネッラさん» コメントありがとうございます！！そうですよね、神ですよ。あの3人組は！いつか高杉さんとヤクルコの話書きたいです← (2019年11月25日 15時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - あら！東雲さんと愉快な仲間たちの過去が覗けるなんて.......尊い(ぐへ) 個人的にショタ塾組は神だと思ってます。はい。 (2019年11月25日 4時) (レス) id: 96af192ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：運動系引きこもり | 作成日時：2019年11月4日 17時
