-十一頁目- 侍の風上にも置けない奴 ページ11
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翌日の昼頃。
岩も斬り終わって、素振りをしていた時の事。
…昨日は折角吉田松陽の元に行ったのにあの白髪の男の子に絡まれたせいで結局何も教えてもらえませんでした。
いおりは素振りの回数を数えながら思い出していた。何がいけなかったのか、どういう風に話せばよかったのだろうか。
誰かが書いた物語のように、物事はそううまくいかない。
……よし、今日も行って見ましょう。思えばまだ一日しか経ってないですもんね。
「 499…500…！ 」
いつも通り素振りを終わらせた。垂れてくる汗を下に置いておいた手拭いで拭き、自室に戻ることにする。
家に入るためには道場を通っていかなければならないんだけど、全員父の練習内容を真剣に取り組んでいて、いおりの存在なんて誰一人気づきやしなかった。
だけど、今日は違ったみたいだった。
「 ……おい 」
「 …… 」
「 無視してんじゃねーよ 」
いおりは咄嗟に反応が出来なかった。
まさか道場の子に話しかけられるとは思わなかったからだ。
お父様は…、と眼球を少し動かし道場の奥を見るとそこにはいるはずの父の姿がなかった。
「 ( え、どうしてお父様がいらっしゃらないの？ ) 」
「 お前、先生の娘だろ 」
「 …… 」
「 なんとか言えよ！！ 」
喋ってもいいのでしょうか。昨日はあの白髪の男の子だったから喋ったとはいえ、今の相手は道場に通っている子、つまり父の教え子。
いおりが頭の中で必死にそんなことを考えていると、目の前の男の子はしびれを切らしたように、顔を赤くさせた。どうやら無視されたことを怒っているようだ。
男の子はいおりの胸ぐらを掴んで叫んだ。
「 お前、先生の娘なんだろ！？ 」
「 ……そ、そうです 」
いおりが答えたことにいい気になったのか、ニヤケ面になり、いおりの胸ぐらを離した。
掴まれた所のシワをのばした。男の子はいおりに命令するように指を指し、「 俺と勝負しろよ 」と言ってきた。
「 ……え？ 」
「 お前先生の娘で、しかも木刀を持ってやがる。俺達の訓練を見て羨ましがるのは良いけどさぁ…、ぬくぬくぬくぬく育ってきたお嬢様に、木刀なんざ似合わねぇぜ？ 」
道場の奥からクスクスと聞いてて嫌な気持ちになる笑い声が聞こえた。目の前の男の子はニヤニヤ笑いながら、いおりに道場の中へと手招くが、いおりは“言いつけ”があるため、躊躇ってしまう。
男の子は舌打ちすると、近くにいた二人に何やら指図し、いおりの両腕を掴み道場に引きずり込まれてしまった。
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**雪音**@テスト嫌だ(。´Д⊂) - わ、そうですよね、不躾な質問をしてしまい申し訳ありませんでした…！！勿論です！これからも応援させていただきます！ (2021年1月2日 14時) (
レス) id: d23b4dd949 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - **雪音**@テスト嫌だ(。´Д⊂)さん» 初めまして！ありがとうございます。質問の件なのですがそれを言ってしまうとネタバレになってしまうので控えさせていただきます……(><)お答えできず申し訳ないです。それでもまだこの作品を読んでいただけるのなら幸いです (2021年1月2日 11時) (レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)
**雪音**@テスト嫌だ(。´Д⊂) - 初めましてコメント失礼します！質問なんですが、弟くんはどうなるのですか？ (2021年1月2日 3時) (レス) id: d23b4dd949 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - ポンポネッラさん» コメントありがとうございます！！そうですよね、神ですよ。あの3人組は！いつか高杉さんとヤクルコの話書きたいです← (2019年11月25日 15時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - あら！東雲さんと愉快な仲間たちの過去が覗けるなんて.......尊い(ぐへ) 個人的にショタ塾組は神だと思ってます。はい。 (2019年11月25日 4時) (レス) id: 96af192ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：運動系引きこもり | 作成日時：2019年11月4日 17時
