幕府のボディーガードさん4【銀魂】

第158訓-■■■篇-八 調べる ページ8

【土方side】


クソ、あの隊員なんで言う事聞かねェ。

連れていかれたアイツの背中を見送った。なんであの時行動しなかったか、理由は分かってる。Aの目に怯んだからだ。

テレビの砂嵐みたいにバグったような目。アイツのあんな目は見たことがなかった。



「トシ！Aさんの写真って……。」

「あァ、これだ。」



俺が近藤さんのとこに行くと、案の定話題にでてきた写真のことを口にした。俺は素直にその写真を見せる。



「こ、これは……Aさん……！？だけどなんか違和感があるような…。」

「近藤さんも思ったか。何がと言われれば分かんねェけどな。」



俺がアイツと出会った当初の頃、アイツの事を調べたが護衛という事以外出てこない。



こうなったらとっつぁんにも頼んでみるか。



「ま、待てトシ！確かにとっつぁんに頼めばAさんの事は分かるかもしれない。けど幕府内にこの事が知られたら……！」



近藤さんの言いたいことは分かる。アイツの立場がなくなると思ってるんだろう。

確かにアイツは報告書を幕府に持って行っているため、現状、俺達の誰かが書類を持っていかないと上には報告してないことになる。

つまり、アイツが犯人候補として上に報告されてない。まぁ、人づてに聞かれている可能性もあるが。


俺は小さく舌打ちを打つ。アイツには色んな意味で世話んなった。なるべくとっつぁんに頼らず、アイツのこと調べてみっか……。



「(仕事がどんどん増えやがる……。)」



苦労させんなァ、俺らの上司は。





○○○


ダメだった。ぜんっぜんダメだ。なんでこんなに出てこねぇんだよ。逆に怪しいぞ。


とっつぁんでもわかんねーんじゃねーか？


※松平が攘夷志士時代のデータを全て消してます。


アイツが牢屋にぶち込められてから三日が過ぎた。天人の殺人や誘拐事件の通報はぱったりと無くなった。

しかしそれもあるが誘拐された天人共がどこかも気になる。

直接聞いてもアイツはだんまり。ったく、なんだってんだよ。



「(そういや万事屋もメガネも牢屋にいたな。いい様だったから無視してやったけど釈放されたらしいな。何やらかしてんだアイツら。)」
「なぁトシ。これAさんに関係ありそうじゃね？！」



俺達がいる場所はとある本屋。何故かって？マガジン買いに来た。(もはや調べる気なし)←

その途中、近藤さんが何か見つけてきた。よく見るとそれは童話だった。



「絵本じゃねーかそれ。」

「でもこのキャラなんか似てね？」

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