幕府のボディーガードさん4【銀魂】

第152訓-■■■篇-二 事件勃発 ページ2

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場所は変わって真選組屯所。そこには土方と対面している赤髪の男がいた。



「(なんっで山崎はこの男を通しやがった。)」

「どうしたんです？そんなこわぁい顔せんといてや。」

「なんでてめーがここにいやがる。」

「てめーじゃなくて某は百鬼凛太郎て言うんです。よろし」
「帰れ。」

「えぇぇ 見るだけでもええやないですか！真選組さんに『転海屋』を取り締めてもろて、こっちは繁盛しとるんよ〜。あ、攘夷浪士とはつるんでへんよ？」

「ハッ どーだか。」

「ホンマなんになァ。」



またこのやり取りをしてるな、と両者は思った。
赤髪の男はいせいせとカバンの中から赤色のビー玉より一回り大きいサイズの玉が入った瓶を取り出す。




「これは“朱玉”って言うんです。一口噛み砕くだけで一時的にですが鬼のように強くなれるんですよ！」

「………。」




不気味に光る朱玉(あかだま)に、土方は興味を示さなかった。何故なら強くなるなら鍛錬をすればいいからだ。こんなモンに頼って何になると考えたからだ。

その様子を見た凛太郎は笑みを消し、目をすぅ、と細めた。しかしすぐに笑顔を貼り付けた。




「まぁ。いくつか差し上げますんで、試しに使ってみて下さい。ほな、お邪魔しました。」

「……。」



ようやく帰ったか。と土方さんはため息をついた。三つくらい置かれた瓶を見つめ、朱玉を取り出してみた。



「(鬼のように、ねェ。)」



光にかざすと余計に光る。ただのビー玉にも見えてくるものだった。



「(商人にゃろくな事しかねぇよ。)」
「副長ォォ！！」

「どうした、山崎。」

「通報がありました！また、例の事件です……。」

「はァ、またかよ。」




土方はまたため息を着く。ここ最近ため息を着いてばっかりだ。原因は真選組の上司と一番隊隊長にあるんだが……。



「今回の場所は。」

「それが、今回は池なんです。」

「池ェ？？」

「はい 四肢が全部もがれていました。」

「気味が悪ィ。なんでたってそんなことするかねェ。天人に手を出せば死刑だっつーのに。」

「今回の件で三十を超えました。早く原因を突き止めないとかぶき町が米花町になってしまいますよ。」

「コナンも眼鏡割れるんじゃねェか？」




今回、このかぶき町で起こっている連続天人殺人・誘拐事件。最近からこの事件が多発するようになり、現場を調べるも全く共通点がなく、真選組は頭を抱えている案件だ。

土方達は緊急集合をかけ、会議室に向かう。
もちもんAにも連絡した。



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