第103訓-柳生篇-三 衰弱した精神 ページ3
【Aside】
「………え、本気言ってます？松平。」
「あぁ。“本気のほっちゃん”よ。」
「それを言うなら“余裕のよっちゃん”では？意味違うし。」
「ごちゃごちゃうるせェ。とりあえず、よろしくな。」
「………………了解しました。」
△△△
冒頭の気になる始まり方をして、今は真選組屯所。机を挟んで向かい合うは私と近藤さん。
今回私は松平の代わりとして近藤さんに話があった。
「ええっと、Aさん。今日もお綺麗ですね。結婚してくれませんか。」
「え？あ、あぁ…お気持ちだけ受け取っておきます。どうしたんですか、近藤さん。」
「聞いてくださいよォ…！！」
ダァンっ！と机に額と拳をぶつけ涙ぐむ音が聞こえた。え？泣いとる？
聞けば、最近妙さんに振られてばかりなのだという。そして、女性ならだれでも良く見える、という錯覚まで見え始めてると。
…重症やな。こんな時にこの持ってきた話をしてもええんやろか。
悩んだけど、話さなかったらいつまで経っても帰れんし思い切って話すことにした。
「近藤さん。話というのはですね…、
貴方に、お見合いの話がきてるのですよ。」
「え？！」
「松平によると、そろそろお前も三十路近ェから年貢の納め時だろ。ということでして。松平は(キャバクラに行ってて)忙しいので私が代わりに話を。どうです？」
「いや…俺には……お妙さんが…、いやでも……。」
「まぁ、これは上からの命ですから… 断るのは少々難しいかもしれません。」
「その…写真とかって」
「ありますよ。預かってます。」
私は床に置いておいた桃色のアルバムを取り、中を開いて近藤さんが見やすいように机に置いて見せる。
見せた瞬間近藤さんが固まる。そりゃそうだ、なんせ……
「
「いやこれゴリラだよね。」
「大丈夫ですよ。今後のことなら心配いりません。なんせ向こうは『“だんでぃー”なお方で素敵！“うぇるかむ”！』と言っておりましたから。」
「ゴリラが？」
「う、瓜二つじゃありませんか。ど、同族同士仲良く出来ますよ！」
「俺人間なんだけど。Aさん俺の事ゴリラだとおもってたの？？」
うーむ。やっぱり抵抗はあるやろうな…。
その日はそれで帰った。
.
第104訓-柳生篇-四 真選組姐さん→←第102訓-柳生篇-二 空っぽな手の恋
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運動系引きこもり(プロフ) - 無影灯さん» はじめまして！コメントありがとうございます！面白いと言うコメントを頂くとやっぱり嬉しいものです…。はいっこれからも頑張りますね！！ (2020年3月12日 17時) (
レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
無影灯(プロフ) - はじめまして、お疲れ様です！見やすくて、とても面白いです！これからも応援してます！ (2020年3月12日 15時) (レス) id: 7a1223e495 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - 糸針シナさん» シナさんいつもありがとうございます引き継ぎが出来ました。ほんと、お礼したいですいつか。評価の方はこちらで頑張ってみます！ありがとうございました…！！シナさんも更新頑張ってください応援してます…！ (2019年11月30日 16時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
糸針シナ(プロフ) - 評価ボタン押せるには押せますが見えませんね…、引き継ぎですが、こちらでできますよ〜！→ https://uranai.nosv.org/favcnt.php (2019年11月30日 16時) (レス) id: 2d5e82106c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：運動系引きこもり | 作成日時：2019年11月30日 15時
