第94訓 眼帯とかって絶対慣れるまで時間かかるよね ページ44
【Aside】
私は混乱した。
え、なんでアンタがここにおるん?もう宇宙に飛び立ったんじゃないの、てか白昼堂々よく指名手配犯が歩けるな、ヅラかアンタは。いやヅラは変装すらしとらんな。こいつまだ笠被っとるしいやでも
「ごちゃごちゃうるせェよ。」
「なんも言っとらんけど。」
「顔がうるせェ。」
「理不尽や。」
何故か目の前に居る男、高杉晋助。いやほんとになぜ?
おじいちゃんはゆっくりしていきまっし。と、晋助を私が座っている隣の位置に促し、(私にとってはいらない)気を使ってか、店の奥に入っていってしまった。
「いいか。」
「どーぞ。」
この団子屋の前は人が通るにもかかわらず、人々はこの団子屋や目もくれない。この団子屋に来ているのは私かエリザベスさん、あと最近ヅラも来ているらしい。
まさかの四人目のお客さんが指名手配犯とは。私か?私のせいなんか?
「(気まずいなぁ…)
なんで晋助はここにおるん?もう
「フッ、敵の心配してどうすんだ。船は港に停めてある。食料や色々調達しに来てんだよ。」
「わざわざ晋助が?」
「船で待ってるのも退屈だったからなァ。ぶらつきにきた。」
なんとか会話を続けさせた。晋助、口数少なくなっとるけどちゃんと会話はしてくれるんや。銀時もヅラも私も晋助も、もう決別したけれど。
追加で頼んでおいたみたらし団子を一気に食べた。はしたないと思ったが、何となく気分で一気に食べたくなってしまった。
晋助にも一本渡した。晋助は至って普通に食べる。その時思った。
「(晋助、眉毛長いなぁ…)」
顔も整っとるし…そういえば目大丈夫かなぁ。包帯巻くの大変そう。目の色とか優しそうな色やし。
「おい、ついてるぞ。」
「ふえ!?あ、え……ど、どこ?!」
じっと見すぎただろうか。急に晋助が話してくるもんだから思わず変な声を出してしまった。
晋助は私の態度なんて気にせずにこちらに近づくと私の口元を拭った。そのまま自分の指をペロ、と舐めた。
ん"っ!てなったけど表情筋を殺して、なんとかいつもの顔でありがとうと言えた。
心臓をドクドク鳴らしながら晋助から顔を背けて胸に手を添えた。いや、いきなりくる少女展開はついてけんわ。
「(………はぁぁぁぁぁ…。)」
そんな私の様子を見て晋助がニヤリと笑った事は知る由もなかった。
────
オチなし!!!
第95訓 将軍は ほのぼのした時間に やってくる(俳句、字足らず)→←第93訓 花より団子。団子より花。でも団子を喉に詰まらせるんじゃないよ
391人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
miraiwalk8(プロフ) - ありがとうございます!夜はぐっすり寝てくださいwこの紅桜篇でも楽しんでくれると幸いです! (2019年8月5日 2時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 遅くなりましたが続編おめでとうございます ! 2 作品目は紅桜篇ですか ! しかも高杉氏の「俺と来い」発言 ? ! 興奮して夜しか眠れません…… ! 次の更新も楽しみに待っております ! (2019年8月5日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - 桜匁さん» ありがとうございます!!ほんと、コメントが嬉しすぎます…!ノロノロな更新速度ですが、今後ともご贔屓に宜しくお願い致します!!! (2019年8月4日 11時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - 続編おめでとうございます! 今回は紅桜篇なのですね! また東雲さんのカッコいい姿が見られるかなーと今からでもワクワクしております! カブト狩りの回のお話も面白くて続きが今からでも楽しみです。 作者様のペースで頑張ってください。陰ながら応援しております。 (2019年8月4日 8時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年8月3日 16時