幕府のボディーガードさん2【銀魂】

第91訓 人には癒しが必要。休暇が必要。マブダチが必要。……あとは？ ページ41

※会話文多め





【Noside】



ある日の帰り道。
Aは川辺にて懐かしいものを見つけた。




「(ホオズキやん。昔はよう鳴らしとったなぁ…。)」




試しにやってみた。ブーっ、と鳴って上手く鳴らせた。





「(大人になってもこんなんしとるのって私だけやろなぁ…。)」







「お、なんか音が聞こえると思ったらホオズキ笛じゃねぇか。」


「……銀時？」




突如現れた銀時に困惑するA。仕事はどうしたと聞くと依頼が終わった後なんだよと返される。




「…………。」

「…………………。」




偶然とはいえ両者、ちょっと嬉しかった。

沈黙から逃れる為か、銀時がホオズキを採ってブーッと鳴らした。とても大きかった。




「おー、すごい音。」

「やっぱり？才能だわー。」

「ホオズキ笛の才能ってなんやねん。」




Aも試しにブーッと鳴らそうとしたが、変わりにギューッて音が鳴った。




「なんだよその音。」

「うるっさいな。」




無邪気に笑う銀時。そんな銀時を横目で睨みながらもう一回鳴らそうとしたら、




「……銀ちゃん、豚になってしまったアルか。」


「ん、神楽さんやん。銀時は豚になってないで。」


「甘いものばっか食べてるからヨ…！この糖尿ヤロー！！」


「違ぇっつってんだろ話聞け。つーか今鳴らしてたのコイツだし。」




声がしたと思ったら神楽だった。A達は振り返るも青ざめた顔の神楽を見て少し焦った二人だったが内容が内容だったので通常運転にもどった。

銀時は舌を出し、神楽に正体を伝える



「ホオズキ笛だよ、知らねーのか？」

「ホオズキ？」

「これや。」

「…なんかかわいい形してるアル。これを口に入れてたアルか？」



Aはそうだ、と肯定し、んべーとしながら銀時と同じように舌を出して、見せた。

舌を引っ込めてホオズキを神楽さんに渡すと、神楽さんはこちらの期待を裏切らずにホオズキ全部を口に入れた。




「う"お"げえええぇ まずいアル…！」

「ま、そーなるだろーなとは思ったよ。」



神楽さんはぺっぺっ！と吐き出す。



「神楽さん、これはな？この実ぃのとこ掴んでよぉくもむんや。ブヨブヨになるまで。」


「ふむふむ。」




.

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松下村塾の悪ガキさん 壱 【銀魂】

「嫌だ！そんなの見たくない！」って人以外は良ければ見てください…！

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