第19訓 人の名前はちゃんと覚えなさい。タイトルと話の内容関係ないように見えるけど実はそうでもない ページ19
【NOside】
「A、俺と来い。」
差し出されたその手を見ても、何も分からなかった。
気づけば回れ右をしてその人物に向かって言っていた。
「私はもう、光なんや見たない。一緒に居たいと、そう望んでしまったから…こうなったんやよ。」
と。
△△△
ドンッ…と花火の打ち上げる音が祭りの中で響いた。
その中、Aは近藤達と別れ、大急ぎでたこ焼きを買ってきて将軍のいる所に戻ってきた。
「将軍様、買ってきました。遅くなってすみません。」
「ありがとう。」
そう言ってモグモグ食べ始めた。というか姫様に買ってきたりんご飴溶けてきた。後でもう一度買ってこようかな。なんて呑気にAは考えていた。
「これが、お祭りの花火ですよ。私も、初めて見ました。子供の時は行かなかったので。」
ドン、ドン、
上がっていく花火を見てAの目にも色とりどりな“色”が少しばかり映っていた。
上ばかり見ているので将軍はチラッとAのその目を見る。
綺麗。だけどそれは偽りだ。いつか本物を見れたら…と叶うかも分からない事を思ってみる。
視線に気づいたのか、「なんですか」とA。
ふっ、と笑って「そなたとは一度、花火を見てみたかったのだ。」と将軍。
「……?…そうなんですか?将軍様は変なお方ですね。」
△△△
一方、江戸一番と言われるカラクリ技師、平賀源外のカラクリ芸が少し始まった頃。
少し前にその人物と話していた男は人混みに紛れその花火を見ていた。珍しい髪色。銀髪だ。赤目で、Aと似たように死んだ魚の目をしている男。
────万事屋、坂田銀時という。
その男の後ろにはひょうたんを持ったもう一人の男。雲柄の、女物の、紫の着物を着た左目に包帯を巻いた、
───名を、高杉晋助。
真選組が、というか幕府が危険視してる過激派攘夷浪士だ。Aの旧友、と言うべきだろうか。その辺は曖昧なので今後のお話の展開で分かって下さい。←(おい)
「やっぱり祭りは派手じゃねーと面白くねェな。」
「!」
互いに腰にある刀を抜こうとする、片方は木刀だが。抜きかけのまま、背後をとってる高杉が体勢としては有利だった。
「動くなよ。…クク。白夜叉ともあろう者が背後をとられるとはなァ。銀時ィてめェ、弱くなったか!?」
「…なんでテメーがここにいんだ…。」
「いいから黙って見とけよ。すこぶる楽しい見せものが始まるぜ…。息子を幕府に殺された親父が、カラクリと一緒に敵討ちだ。」
第20訓 やばい、書きたい事がありすぎて字数が…→←第18訓 事件は悪い奴が起こすんじゃない。はしゃいだ奴が起こすんだ
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迷い猫 - 絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵う((( 殴面白いです‼頑張ってください! (2021年10月11日 7時) (レス) @page1 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - ライさん» お褒めに預かり光栄でございますっ!!これからもよろしくお願いしますね!! (2019年6月22日 23時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 面白いっ!素敵な作品をありがとうございます。これからも更新頑張って下さい!応援しています。 (2019年6月21日 20時) (レス) id: 2ac506ad59 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - ぽんさん» ありがとうございます!!そのような誉め言葉嬉しい限りです。これからも応援よろしくお願いしますね!(^-^) (2019年6月9日 5時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 初めて拝見させて頂きました ! 文章もわかりやすく、とても読みやすいです。これから物語がどう展開していくか楽しみです ! 応援してます ! (2019年6月9日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年5月19日 22時