兄弟に愛されて…

391 ページ41

俺は今までのことを全て光黄さんと来音さんに伝えた。

来音「そっか。そんなことがあったんやなぁ。辛かったな。」

未来「いや、でも。俺が悪いんです。俺がほのかを傷つけたから。」

光黄「でも、未来。自分ばっかり追い込んでもなにもならないよ？」

未来「え？」

光黄「たしかに、未来が悪いっていうのは自分でも分かってるんだよね？」

未来「はい。」

光黄「なら、それをほのかちゃんに伝えてみなよ。」

未来「だけど…ほのかにはさんざん傷つけたし。皆にはなにも言わずに出てきたし。俺って他人としても男としても最低ですよね。」

来音「そんなことないで！未来、一度ほのかちゃんと話してみ？」

そんなことをいっていると来音さんの電話がなった。

プルルルル

来音「あ、ごめんな。スタッフかな？二人で話してて」

そういって来音さんは出ていってしまった。
でも俺と光黄さんは黙ったままだった。すると外から来音さんの声が聞こえてきた。

来音「もしもし？…あー！健水くん！どうしたん？…うん。うん。未来くん？居るで？
………えっ、そーなん！？ならすぐ行くわ！」

そういって来音さんは俺のそばに来た。

未来「どうしたんですか？」

来音「ほのかちゃんが探してるって。健水君といるってさ。」

俺は少し動揺した。

392→←390

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す