兄弟に愛されて… (ページ10)

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男が帰っていったあと倒れている陽稀を起こして家へと連れていった。そして、ソファーに寝かせた。

『ほら、陽稀。ここに寝て？』

陽稀「なんで…なんでなんだよ。」

『ごめん…でも、陽稀がこのままじゃ…』

陽稀「そんなの…俺のことなんてどうでも良かったのに…」

私は陽稀の言った発言に悲しくなった。そして、怒りがこみ上げてきた。

『…なんで！なんで陽稀はいつもそうやって強がるの！？』

陽稀「ほのか…」

『陽稀があんなに蹴り倒されてるのずっと見てられると思ったの！？あんなに苦しそうにしている陽稀をほっとけっていうの！？』

陽稀「それは…」

『家族だから…家族だから守りたいんだよ？だから…、それは分かって…』

陽稀「ほのか…ごめんな。」

『いいよ。私の方こそごめん。
…陽稀…怪我したでしょ？手当てするよ。』

陽稀「ありがと。」

そういって私は陽稀の顔にできた傷や身体中に出来たアザを冷やしたり絆創膏を貼ったりしていった。

『はい、出来た。』

陽稀「ありがと。」

『お腹すいたでしょ？私なにか作ってくるね？』

私はそういって台所に向かった。でもなぜか心臓がドキドキしてる。

『なんで…まさか。陽稀と恋なんて…笑
陽稀は家族だよ？それに、同級生でもある。』

私は自分に意味が分からなくなった。
陽稀と未来、星波を一気に好きになるなんて。
陽稀は私のことどうでもいいって思ってるのに。。

そう思いながら私は料理を作り始めた。