兄弟に愛されて… (ページ6)

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-星波side-

俺はなぜか陽稀先輩が許せなかった。
なんで今まで黙っていて急にほのかが居なくなったと思ったら陽稀先輩の家に居たなんて。

未来「ほのか、陽稀くん。ありがとう。」

陽稀「えっ？」

未来「二人とも話しずらかっただろうけどしっかりと伝えてくれて俺は嬉しかったよ？」

『未来…』

未来「だから…」

星波「お兄ちゃんははそれでいいの！？」

未来「星波？」

星波「急にほのかが居なくなって…現れたらと思ったら養子の相手が陽稀先輩！？
それに知ってたのにも関わらず話さないって。」

陽稀「星波くん、ごめんね。俺…」

星波「反省…してないですよね。」

未来「星波、やめろ。」

星波「止めれるわけないじゃん！ほのかが…」

『もう分かったから！』

未来「ほのか…」

『私がいけないんだよ。急に居なくなったから。』

星波「でもそれは陽稀先輩が…」

『違う！』

陽稀「ほのか、俺は大丈夫だよ。だから…」

『大丈夫じゃないよ！』

星波「俺は…陽稀先輩を信じてたのに…」

そのまま俺は病室から飛び出した。

『星波！』

ほのかの声が病室から聞こえて以来、誰も追いかけて来ることはなかった…。

気づけば病院の屋上に居た。

星波「俺…取り返しのつかないことしたなぁ…」

俺はなぜかどうして自分が居るのか分からなくなった。
ほのかと陽稀先輩にあんなに酷いこと言っておいて逃げ出すなんて…

俺は屋上の端に歩いて行った。

星波「もう…俺は人を傷つけることしか出来ないやつなんだ…」

そう考えていると屋上のドアがひらいた。