兄弟に愛されて… (ページ50)

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-未来side-
俺と星波はほのかと陽稀が来るのを待った。
でも、数分待ってやっと来たのは陽稀だけだった。陽稀はほのかに先に行って俺達にグラウンドで待ってろと言われたらしい。
俺たちはほのかを待っていた。でも30分経っても帰ってこないことに心配して俺たちは相談し始めた。

未来「なぁ、ほのか遅くないか？」

陽稀「なにか用事があったにしてもこんなに遅くなることは無いだろ。」

星波「何かあったのか？」

未来「さがしにいくかっ！」

そういって俺たちは校舎内を探し回った。教室にも保健室にも居ない。
俺たちは最後の場所となる屋上へと向かった。
すると屋上につづく階段でほのかが倒れていた。

星波「ほのかっ！」

星波が体を揺さぶったが応答がなかった。
俺はほのかを抱いて陽稀に頼んで学校から救急車を呼んでもらった。
そして、俺たちはほのかと一緒に総合病院に向かった。

-総合病院-
俺たちがほのかの診察を待っていると担当医の先生が出てきた。

陽稀「先生っ！ほのかは？」

医者「命には異常は有りません。」

星波「良かったぁ。」

医者「ただし、問題がひとつあります。」

未来「問題ですか。」

医者「ほのかさんは、頭を強く打って自分の名前しかわかりません。つまり、記憶喪失です。」

星波「そんな…」

医者「それだけではなく、背中に赤く手のひらの跡がありました。ほのかさんはどこで発見されましたか？」

未来「屋上につづく階段でほのかが倒れているのを見つけました。」

医者「そうですか。それならば、ほのかさんが一人で落ちたと言うことは考えられません。背中の跡も最近できたものですから。
一度担任の先生とお話ししてみてください。」

陽稀「わかりました。」

未来「先生、ほのかには…会ってもいいですか？」

医者「はい。ただし、皆さんの事は記憶にないのでその事は予め把握しておいてください。」

未来「分かりました。ありがとうございました。」

俺たちは担当医の先生に深々とお辞儀をしてほのかのいる病室へ向かった。

おかげさまでpart3に入りますっ！
是非part3もコメントそして、沢山読んでくださいねっ！