兄弟に愛されて… (ページ47)

今日:28 hit、昨日:0 hit、合計:31,985 hit

97 ページ47

私は健水が見えなくなるまで見送り家にそっと入った。
腕時計を見るともう10時。かなり遊んだ。
私はそのまま勉強机がある部屋へ向かおうと階段を上ろうとすると腕を捕まれた。
それは未来だった。

ガシッ

『っ…ちょっと！離してよっ！』

未来はなにも言わないままリビングに連れていった。すると、星波と陽稀もいた。
３人は怖い顔をしていた。

陽稀「今日、会ってた人誰？」

『なんで言わなきゃいけないの。』

未来「俺達に飽きたの？飽きたなら言って？」

私は少し黙った。すると…

星波「俺達、ずっとほのかのこと信用してたのに…」

星波のその言葉に私の心は大きく揺れて大きな声を出してしまった。

『ならっ！ならなんでバレンタインの日に女の子と遊んでたわけ！？』

未来「は？なんのこと…」

『私、ショックだった。例え友達と言われようともバレンタインの日に他の子と…もう、知らないっ！』

私はその場から逃げ出そうとした。
すると未来に後ろから抱き付かれた。

『離してよっ！私の事…どうでもいいくせに…！』

未来「どうでもいいわけねぇだろ！」

私は未来の出した大きな声にびっくりした。

未来「俺たち、心配だったんだよ。ずっと昨日から不機嫌なほのか見て…」

その未来の声に私は涙が溢れてきた。
すると陽稀と星波が私の前に来て…

陽稀「ほのか、ごめんな。俺たちが悪かったんだよな。」

星波「ほのかの機嫌、悪くするようなことして
ごめん。」

未来「ほのか、俺達の事…飽きてねぇよな？」

『…飽きるわけないじゃん…好きだもんっ！』

すると、未来、陽稀、星波の顔が一気に笑顔になった。
そして、抱きついてきた。

未来「もう絶対、悲しませるようなことしないから。」

陽稀「ほのか、ありがとな？」

『ううん。私の方こそ、ごめんね？』

星波「大好き。」

そういって私たちは仲直りした。