兄弟に愛されて… (ページ5)

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-未来side-

俺が目を覚ますとドアの方を向いたまま立っているほのかと星波がいた。
ここはどこなんだろう。と考えていたら病院だということが分かった。

未来「ほのか…」

そう俺が呼ぶとほのかはすぐに俺に駆けつけてくれた。
そして、手を握って泣いて話しかけてくれた。俺はそれがとってもうれしかった。

しばらくすると陽稀くんが先生を呼んできてくれた。俺は最後の診察を受けて正常と診断された。
俺は先生が出て行ったあと皆に話しかけた。

未来「俺…何かあったのか？」

星波「お兄ちゃん、覚えてないの！？事故だよ。お兄ちゃん、俺のこと守ってくれたでしょ？」

未来「そっか…そうだったな。」

陽稀「未来先輩、心拍数が下がり続けてもう少しで命の危機でしたから。」

未来「そっか。ありがとな。陽稀くんまで来てくれて。」

陽稀「いえ。」

そんな話をしているとほのかが下を向いたまま話に入ってきた。

『未来と星波、ごめん。』

星波「どうしたんだよ笑」

『私…謝らなきゃいけない事がたくさんある。』

未来「ほのか、大丈夫だよ。俺だってもう命には異常は無いみたいだしな。」

『違うよ…』

星波「えっ…？」

『私のせいで未来と星波が事故に合って…こんな痛い思いをさせてしまったこと…それに…』

未来「それに…？」

『私がなにも言わずに逃げ出して…それに…私が養子だってことも…手紙に書いただけで…』

星波「ほのか…」

陽稀「この件は俺からも謝らせてください。」

未来「陽稀くんまで…どうして？」

陽稀「実はほのかの養子という件は俺はずっと知っていました。」

星波「でもなんで陽稀先輩が？」

『陽稀は私の同じ年の兄弟なの。』

星波「えぇ！？」

陽稀「黙っていてごめんなさい。」

未来「そうだったのか…。ほのかの本当のお母さんとお父さんは？」

陽稀「居ません。俺はずっと一人暮らしでその家に今ほのかと住んでるという形で…」

星波「そうなんだ。」

このとき、俺たちの間に距離が出来たことが俺には感じた。