兄弟に愛されて… (ページ38)

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-ほのかside-
すっかり未来は寝ていってしまった。

(寝顔、可愛いなぁ。)

そう思いながら頭を撫でていた。すると星波と陽稀が帰ってきた。

陽稀「ただいま～」

『お帰り、ありがとね？』

星波「うん！って、お兄ちゃんずるい！」

『星波？お兄ちゃんは少し疲れてるからそっとしといてあげて？』

星波「うーん。でも嫉妬するっ！」

陽稀「俺だって…。」

『なら…二人は夜してあげるね？それでいい？』

陽稀「分かった。」

星波「分かった。夜ね？絶対だよ？」

『うん。さてと、私も夕食の準備手伝うよ？』

陽稀「いやっ、大丈夫！俺たちでするから！」

『えっ、でも。』

陽稀「ほのかは未来を見ててあげて？」

『う、うん。わかった。』

私はそのあとも未来の頭を撫でつづけた。
かわいい寝顔、可愛い体勢。
全てが愛しかった。

数分後、未来が起きた。

『あっ、未来。おはよ？』

未来「おはよ。星波たちは？」

星波「いるよ？ってか、お兄ちゃんずるいよ？ほのかに膝枕してもらうなんて。」

未来「だって眠たかったし…」

『まぁまぁ。星波は夜でしょ？』

星波「うんっ！」

未来「ほんとに子供だなぁ。」

『よしっ！ご飯たべよ！でも…その前に言いたいことがある。』

私は決めていた。
もう、迷惑を三人にはかけられない。
だから避けてきた学校に明日から通い始めることを。

陽稀「なに？言いたいことって。」

『私…明日から学校に行くっ！』

星波「えっ？」

『もう、迷惑かけられない。他の女子になんと言われようが私は頑張って学校に行く！』

未来「分かった。なら、明日皆と一緒に行こ？そのかわり教室で何かあったならいえよ？」

『うん！ありがと！でも、胡桃と奈波といるから大丈夫だよ！陽稀もいるしね！』

星波「そうだね！よし、なら明日から頑張ろ？」

そういって迎えた翌日。
私はいつも以上に張り切って、怖いけど支度を始めた。