兄弟に愛されて…

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陽稀が行ったあとを私と星波はドアを見つめて固まっていた。
すると、未来が声をかけてくれた。
見ると、未来は目を開けて笑っていた。

未来「…ほのか…星波…」

『未来！』

未来「なんで…泣いてるの…？」

星波「ほのか、お兄ちゃんの事心配してたんだよ？」

未来「そっか…ありがとな？ほのか…」

『うん…泣 よかった…』

すると未来は私の手から自分の手を離して私の顔へ手を持っていった。
そして、涙を拭ってくれた。

『未来…』

未来「…ったく、お前はいつまで心配かけんだよ…笑」

『ごめん…』

未来「…辛いのは…わかる。けど…急に居なくなったら…」

未来がそう言っていると陽稀が先生を連れて入ってきた。

陽稀「ほのか、先生呼んできた。」

医師「最終確認だけさせてください。」

『はい。』

そういって先生は最終確認(本当に正常なのか)を調べてくれた。

医師「信じられない…あの悪さからここまで正常に回復するとは…」

陽稀「じゃあ、もう正常ってことですか？」

医師「はい。そういうことになります。
これは本当に奇跡です。」

星波「良かった！お兄ちゃんが戻ってくれて。」

『良かった…』

医師「１か月程入院すれば退院も考えます。本当に良かったです。」

『はい、ありがとうございました。』

そういって私たちは先生に礼をして部屋から出ていくのを見送った。

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