兄弟に愛されて… (ページ14)

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-翌朝-
私と陽稀は未来と星波の居る病院に向かった。

『未来と星波、元気かな？』

陽稀「大丈夫だよ、昨日あんなに話してたんだからさ笑」

『そうだよね』

そういって私と陽稀は病室へ入った。
でも、その病室は何もなく、未来と星波も居なかった。

『えっ…居ない？』

陽稀「そんな。カウンターに聞きに行こ。」

そういって陽稀は私の手を引いてカウンターへ連れていってくれた。

陽稀「すいません。未来と星波って…」

カウンター委員「あっ、未来様と星波様なら朝早くに退院されました。」

『えっ？退院？』

カウンター委員「はい。昨日の夜、7時頃ですかね。担当医から退院届が出ましたので。」

陽稀「そうですか。ありがとうございました。」

そういって私たちは病院を後にした。

陽稀「ビックリだな。退院してたなんて。」

『なんで二人は連絡くれなかったんだろう。』

陽稀「確かに。なぁ、未来先輩と星波くんに会いに行かないか？」

『えっ？』

陽稀「もう、あの家は親父にやる。俺は今から家に帰って家を出る準備をするよ。」

『でも、もし未来達が受け入れなかったらどうするの？』

陽稀「俺は道端にも寝れるしホームレスだって構わないよ。」

『陽稀…』

私は陽稀のその言葉に胸がいたくなった。

陽稀「とりあえず、ほのかも家を出る準備をしよ？ほのかは絶対に未来先輩が受け入れてくれるから。」

『うん…』

私は陽稀になにもいってあげられないまま家を出る準備が始まった。