兄弟に愛されて… (ページ12)

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-ほのかsideｰ
私は陽稀のために薬局にきて手当て出来るものを買っていた。

『絆創膏、消毒液、湿布…これでよし！』

私はレジに向かって物を買ったあと、陽稀の居る家に戻った。

-家-
『ただいま！』

陽稀「ほのか、ごめんな。」

『いいよ、全然。それより、ここに座って？』

私は陽稀を座らせて手当てを始めた。

『どこ怪我してる？今分かるのは口の横が切れてるぐらいしか。』

陽稀「いいよ、俺自分でするから。」

『そう言うけど絶対自分で手当てしないでしょ？』

陽稀「…けど。」

『いいから。ほら、口の横絆創膏貼るからさ…って、陽稀これひどい…』

陽稀「多分、殴られたときにできたアザだな。」

そのアザは陽稀の鎖骨の辺りに出来ていた。

『大丈夫？痛くない？』

陽稀「うん笑」

『っ、なんで笑ってるの？私なにか可笑しいこと言った？』

陽稀「いや笑何でもない笑」

『もー、意味わかんない笑 …よしっ！終わり。』

そういって私が立ち上がろうとすると陽稀に抱かれた。

『ちょ…ちょっと陽稀？どうしたの？』

陽稀「…このままでいさせて？」

『っ…いいけど。』

陽稀「ほのか？」

『なに？』

陽稀「俺さ…ほのかが出掛けてる間考えてた。なんでほのかを見ただけでこんなにも胸が高鳴るのかって。」

『陽稀…私も同じ。』

陽稀「それでわかった。俺はお前が好きだってことに。」

『えっ？』

陽稀「だから…返事は今じゃなくてもいい。いつでもいいから返してくれないか？」

『…陽稀。私、陽稀に言わなきゃならないことがある。』

陽稀「なに？」

『私、陽稀と同じような感情を今持ってる。でも、未来と星波にも同じような感情を持ってる。』

陽稀「そっか。」

『だからといって陽稀とは離れたくない。』

陽稀「えっ？」

私は陽稀に今後のことについて提案した。