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私は未来の側で泣く星波の背中をさすりながら泣いた…

時は経ち、とうとう未来と星波が事故を起こしてから明日で3ヶ月が迎えようとした。
未来はずっと寝たきり。なにもしてあげることができないまま、そして最後に未来の笑顔を見ることが出来ないまま終わっちゃうんじゃないかと思っていた。

『明日で…3ヶ月だね。』

星波「うん…このまま俺達の顔見ないまま旅立つのかな…」

ピーピー

『…なんの音!?』

陽稀「心拍数が…下がってる…」

星波「お兄ちゃん!」

陽稀「ドクターコール押したからもう先生が来るはず。」

医師「何かありましたか?」

『先生!未来が!』

医師「心拍数が…とりあえず、ここは私たちに任せてください。皆さんは外でお待ちください。」

私は未来がもう今日で死ぬか生きるかどちらかということに戸惑った。

『未来…』

星波「大丈夫だよ。未来なら…きっと。」

陽稀「あぁ。先輩ならほのかを残して先に旅立つことはないだろう。」

陽稀と星波は私を慰めてくれた。
10分後、先生が未来の病室から残念そうな顔で出てきた。

『先生!未来は…』

医師「やはり、このまま回復は難しいかと。」

陽稀「そんな…なんで諦めるんですか!医者でしょ!」

星波「お兄ちゃんを助けてください!先生!」

『陽稀、星波。もういいよ。』

陽稀・星波「ほのか…?」

『先生、未来に会ってもいいですか?』

医師「はい。事前にお伝えしておきます。未来さんはどんどん心拍数が下がっています。
恐らくあと2・3時間かと…」

『そうですか…ありがとうございました。』

そういって私たちは未来の病室に入っていった。
確かにモニターには私たちがドクターコールを押したときよりは心拍数が下がっていた。

陽稀「ほのか、ほんとにいいのかよ。」

『もし未来をこのまま無理に生かせても未来が苦しいだけだよ。』

星波「そうかもしれないけど…!」

『もう、先生が無理なら無理なんだよ。』

陽稀「だからって諦めんのかよ!」

『私だって!最後に未来に顔を見せてあげたかったよ…。笑顔で…。
でも、無理なんだよ…もう。諦めるしか…』

そういって私は未来の手を握った。
強く…強く握った。

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千知Lee乃愛推し!(プロフ) - もう読みました!更新が来ないかな〜と、思って10回位見てますw更新待ってます!頑張ってください! (2017年7月31日 8時) (レス) id: 147f3a1a99 (このIDを非表示/違反報告)
千知Lee乃愛推し!(プロフ) - まだかな〜( ´・ω・`) (2017年7月30日 16時) (レス) id: 147f3a1a99 (このIDを非表示/違反報告)
未来乃愛健水推し - 頑張って下さい! (2017年7月30日 15時) (レス) id: 5b4364911c (このIDを非表示/違反報告)
未来乃愛健水推し - 30日だ! (2017年7月30日 15時) (レス) id: 5b4364911c (このIDを非表示/違反報告)
千知Lee乃愛推し!(プロフ) - 今日が30日だ〜!更新待ってます!頑張ってください! (2017年7月30日 9時) (レス) id: 147f3a1a99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほのみら | 作成日時:2017年6月11日 15時

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