忠義くんに看病される。O.T (ページ2)

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出勤をしてから少し経つと顔が赤くなって、頭がボーッとしてくる

もう体は限界に達していたのだ

2時間後、結局バイトを早上がりすることになった

＂体調悪くてバイト早上がりした。インフルかもしれない…泣＂

忠義くんにLINEだけ入れておいた

そして少しふらつきながらも、ゆっくりと家に向かっていった

(ｶﾞﾁｬ

「……ただいま」

忠義くん「おかえり」

(……っえ！？？いま声が聞こえたような…)

部屋の奥に進むとそこには忠義くんの姿があった

「…なんでいるの……」

忠義くん「なんでって言われても心配やから来たに決まってるやん」

「いやいや、！！大丈夫だってば！」

忠義くん「なんやねん大丈夫じゃないくせにAはいつも強がって」

「……ごめん」

忠義くんにはもうバレバレだった

忠義くん「とにかくはよ寝ろ」

「…うん」

なんだか怒られてしまったけど、心配してくれていることが何よりも嬉しかった

そうしてAは夕飯を食べて、薬を飲む

体調があまりにも悪すぎてお風呂には入れなかった

早く寝ろと何度も言われた為、そのままベットに横たわった

「ねぇ……もしインフルだったらどうしよう…」

忠義くん「大丈夫やって。きっとただの熱やろ」

「そう信じたいけど…インフルだったらオーディション行けなくなっちゃう…」

忠義くん「なに言ってんねん」

「……え…」

忠義くん「そんなんちゃんと健康管理とか色々せーへんかったAが悪いんやろ？自業自得やん」

「……」

忠義くん「とりあえずもうはよ寝ろ」

「…わかった」

説教をされてちょっと嫌な気分になったけど、たしかに忠義くんの言ってることは正論であった

だからこそ何も言い返せなかった

忠義くん「とりあえず明日病院行くからな」

そう言われて、単純なAは病院に連れて行ってくれることに再び嬉しさを感じた

(もうとりあえず寝よ…)

そうして忠義くんの大きい手を握りながらAは眠りにつくのだった