２０９、幸運のしるし ページ19
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ろうそくが消えて暗くなった後、電気がつくとスタッフがみんなでクラッカーやハーモニカを使って盛り上げてくれた。
そして、横を向くとそこには花束を持った翔くんが立っている。
翔「誕生日おめでとう、Aちゃん」
立ち上がって花束を受け取ると、もう一度スタッフの方たちが盛り上げてくれて…少し照れくさかった。
みんなにお礼を言って、ケーキはデザートにってことで一旦お花と一緒に下げてもらってまた席に着く。
A「翔くん…ありがとう。びっくりしたけど…すごく嬉しい」
翔「よかった。あとね、これ…誕生日プレゼント」
私の隣のいすに腰掛けて翔くんが小さな包みを出した。
「開けてみて」という言葉にしたがって中を見ると、クローバーのネックレス。透明なハートと薄い緑の宝石がついている。
びっくりして翔くんの顔を見ると、私が何を言おうとしているか分かったらしく、人差し指を唇にあてて「黙って」の合図。
翔「まずはオトコ除けね。ちょっと高級そうに見えるのはカレシからのプレゼントってアピールで。毎日つけて行ってね？」
A「…うん、ありがとう。すごくきれい。ペリドットだったかな？誕生石？」
翔「うん。幸せって意味があるの。四葉のクローバーとあわせて幸運のしるし」
A「それを大好きな人からもらうなんて最強だね。嬉しい。ありがとう」
箱からネックレスを取り出してつけてくれる。正面から私を見て満足そうに微笑んだ。
程なく料理が運ばれてきた。
ゆっくりとしたペースでおいしいものを好きな人と楽しみながら過ごす贅沢な時間。
口いっぱいにほおばる翔くんも好きだけど、ＴＰＯにあわせてなれた手つきでナイフとフォークを扱う翔くんにもまたきゅんとなる。
翔くんを好きになって、付き合い始めて…どんどん好きが募っていく自分がいる。
何か新しいことがある度に更に素敵な翔くんがいて、そんな翔くんがまた好きになっていく。
その気持ちが増すごとに、乏しかった私の心が変わっていく。
心地いい感覚、感情はもちろん、嫉妬や悲しみのようなマイナスの感情までどんどん増えて私の心を豊かにしてくれる。
感謝しかない。
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あい(プロフ) - 黒衣さん» 黒衣ちゃ〜ん！ありがとう。いっぱいイチャつかせちゃった(笑)大学卒業の頃って変化が激しくて、いろいろ考えたり悩んだり夢を抱いたり… とっても素敵な時期だから挑戦してみたけど、難しかったぁ〜。私がお姉さんになりすぎてて大変さが増したよ(TT)緑の彼もがんばる (2019年6月27日 5時) (
レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ゆきままさん» ゆきままさん、ありがとうございます。気に入っていただけて嬉しいです♪実はハラハラドキドキな作品に憧れて、ぜひとも書きたいんですが…性に合わないのか、こういう感じになってます(笑) (2019年6月27日 5時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - Sakuraさん» Sakuraさん、ありがとうございます！みなさん、こっそりなんでコメントいただけると 喜んじゃいます(笑)それも嵌ってくださったなんて…顔ニヤけてます(*^-^*)次回作も頑張らねば！ (2019年6月27日 4時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - うぅ…終わってしまった…寂しい…がしかし！完結おめでとうです！翔さんといっぱいイチャついたぜ！と思いながらスッキリした読後感の作品を読ませて下さり感謝いっぱいです！脳内で社会人になっても時々ケンカする2人を思いニヤつきつつ緑の彼も楽しみにしてます！ (2019年6月23日 5時) (レス) id: 2ed1ba99cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆきまま - 完結おめでとうございます！ほんわか心が温かくなる作品で、大好きでした！また次回作期待しております。 (2019年6月22日 10時) (レス) id: 6749c8d29b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あい
| 作成日時：2019年5月25日 7時
