御堂筋翔と病弱な女の子 ��5 ページ9
｢御堂筋さん！！！｣
通学途中。大声で呼び止められた。
あの病弱なお嬢様や。
ボクは無視をした。
するとあの子は走り始めた。
アホか…ロードの速さに着いてこれるわけないやろ。
ボクは脚を全開にして振り切る。
その日、家に帰るとお嬢様の会社の秘書の人から連絡があった。
｢部品が全て揃いました。
交換作業をさせて頂きますのでご都合の良い日を教えてください｣
ボクは部活のない日を指定し、眠りについた。
-------
部品交換の日。
ボクは自転車に乗ってお嬢様の会社へ向かった。
｢御堂筋様、お待ちしておりました｣
｢…今日はお嬢様はおらんのですね｣
良かったわ。あの女、キモいからな。
｢A様は、検査入院しております｣
ホンマ、体弱いんやな。
ほんのちょっとだけ…可哀想やな。
そう思ったとき。
｢あの…もし宜しければA様のお見舞いに来ていただけませんか？
御堂筋さんに、お会いできないのを大変残念がっておりまして…｣
｢ハァ？？？
なんでボクがそんなくぅだらないことのために時間使わなあかんの？｣
秘書の人は、失礼しました、と頭を下げた。
一人で出されたコーヒーを飲みながら作業を待つ。
ボクは母さんが死んでからずっと一人ぼっちや。
勝利しか興味ない。
｢あの…せめてお電話でお話してあげてもらえないでしょうか｣
秘書の人が電話の子機を片手に僕に近寄ってきた。
フン…面倒くさいな。
ボクはソレを受け取った。
｢何や。ボクに何の用や｣
｢御堂筋さん…私、通学するときに御堂筋さんをいつも見かけて…
強くて速くて…私の、憧れだったんです｣
ハァ？キモ！前からボクのこと見てたって？キモいわ。
｢すごく…かっこよかったです…だからこうやって会えて本当に嬉しかった｣
｢フーン。そうなんや。そらよかったなぁ｣
心のこもらぬ声で返事する。
｢検査の結果、あまりよくなかったんです。
だから私来週から東京の病院に行くことになって…
最後に、お会いしたかったです…｣
後味悪いことをわざわざ言うな。
｢ボクはあんたが死んだって何の関係もないよ｣
｢御堂筋さんはやっぱりかっこいいですね｣
ホンマ、キモい女やわ。
｢御堂筋様、部品の交換が終わりました」
そこへ秘書の人が来たので電話を切った。
｢…なぁ、お嬢様の病院て、どこやったっけ？｣
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みらい(プロフ) - あささん» お返事遅れて申し訳ありません。お話が思い付かないため、連載終了にしました。 (2020年5月19日 23時) (
レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
あさ - この短編集ってもう終っちゃった感じですかね (2019年8月5日 18時) (レス) id: 2c8433b584 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - Fall ill appleさん» コメントありがとうございます！御堂筋くんらしさを出そうと思ったら、あんまり恋愛っぽくなくなってしまいましたが個人的には気に行っているので、嬉しいです! (2018年9月21日 16時) (レス) id: d3f8aa2276 (このIDを非表示/違反報告)
Fall ill apple(プロフ) - 御堂筋の話で号泣した俺氏 (2018年9月18日 19時) (レス) id: c31f5fcd9e (このIDを非表示/違反報告)
みらい(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます(*´ー｀*)井尾谷くん、カッコいいですよね♪待宮くんも書いてみたいです！更新頑張ります！！ (2018年4月19日 1時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みらい | 作成日時：2018年1月17日 0時
