御堂筋翔と病弱な女の子 ��3 ページ7
｢翔くーん、高村さんて人から電話やでー｣
学校から帰るとおばさんから呼ばれた。
担任が言うてた人か？
面倒やなぁ…
｢は、はい…｣
おらんゆうといて
ほんまはそう言いたいけど、おばさんには気を使ってしまう。
しぶしぶ電話に出ると、落ち着いた女性の声だった。
｢今朝ほどはありがとうございました。大変感謝しております。
私、A様の父上の会社の秘書でして、是非お礼がしたくてお電話致しました｣
会社…秘書…金持ちか？
…でもボクは金に興味があるわけやない…
｢お礼なんていいです…｣
そう言って切ろうとしたとき。
｢ロードに乗ってらっしゃるんですよね？
A様のお父様の会社、当社はロードの部品の輸入会社でして…
よければ何かお力になれると思うのですが…｣
ボクは受話器を置こうとした手を止めた。
…最近、ボクのロードは色んな部分が劣化しだしている。
ロードは部品も高い。
おばさんにはなかなか言い出せずにおったんや。
｢あの…部品…交換してもらったりできるんですか…｣
絞り出した声で答えると
勿論です！と電話の相手は言い
ボクはロードをその会社に持っていくことになった。
使えるもんはなんでも使わんと…。
でもまさかのまさかやな。
ロード関連の会社の社長令嬢とは。
--------
日曜日。約束の場所へ行くと
その秘書だという人とこの前の女の子がいた。
｢あの…この前は本当にありがとうございます｣
女の子は深々とお辞儀をする。
｢私、島野Aって言います。病院までついててくれて…
本当に嬉しかったです｣
顔はよく覚えてない。
ホンマは、この子が死んだって別に関係なかったんや。
今日来たんは、ロードのパーツタダで交換してもらうためやからな。
｢確認させて頂いて、交換が必要な部品はすべてこちらで手配させて頂きますね。
それまでお食事如何でしょうか｣
豪邸の中の応接室に通され
ご馳走を出された。
ボクは彼女と二人でご飯を食べていた。
｢ロード、いつから乗ってるんですか？｣
A、という女の子がボクに話しかけてくる。
会話なんて面倒くさいなぁ。
｢小学校のときから…｣
｢そうなんだ、凄いなぁ。私昔から病弱で…
本当は私も乗ってみたかったんですけど…｣
栄養を摂取や。
しかし外で飯なんて久しぶりに食べたな。
まぁ、おばさんも料理上手で飯は美味しいけど…
こんな高そうな料理は久しぶりや。
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みらい(プロフ) - あささん» お返事遅れて申し訳ありません。お話が思い付かないため、連載終了にしました。 (2020年5月19日 23時) (
レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
あさ - この短編集ってもう終っちゃった感じですかね (2019年8月5日 18時) (レス) id: 2c8433b584 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - Fall ill appleさん» コメントありがとうございます！御堂筋くんらしさを出そうと思ったら、あんまり恋愛っぽくなくなってしまいましたが個人的には気に行っているので、嬉しいです! (2018年9月21日 16時) (レス) id: d3f8aa2276 (このIDを非表示/違反報告)
Fall ill apple(プロフ) - 御堂筋の話で号泣した俺氏 (2018年9月18日 19時) (レス) id: c31f5fcd9e (このIDを非表示/違反報告)
みらい(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます(*´ー｀*)井尾谷くん、カッコいいですよね♪待宮くんも書いてみたいです！更新頑張ります！！ (2018年4月19日 1時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みらい | 作成日時：2018年1月17日 0時
