岸神小鞠と良い筋肉 ��4 ページ19
頭はぼーっとしていたけど、彼女のニクの感覚がまだあった。
保健室のベッドに横になった僕に、桃井さんは話しかける。
「私、部活戻るわ」
そう言った彼女の腕を……僕はつかんだ。
よき…ニク………
確かによき筋肉だ。
だけど、なんだかいつものそれと違う。
御堂筋さんや、強い人たちの筋肉に触れたい気持ちとは。
なにか少し違った。
「あっ………あの、ごめんなさいっ！！」
まずい。女性の体を触るなんて。
とんでもないことをしてしまった。
「どうしたん？大丈夫？」
彼女は動じない。
「あの……その………僕、触りたくて……筋肉を…」
この人なら、そう言っても引かない。
そんな気がした。
「あはは、私腕太いやろ？筋肉ムキムキなんや。触ってもええよ」
彼女は明るく笑ったけど……
違うんだ。そうじゃない。
僕は自分で言って後悔した。
“女の体にだけは触ったらアカンで”
御堂筋さんの言葉を思い出した。
女性の体に男が触るっていうのは……
とても、重い事。
「ごめんなさい、僕……もう触りません！」
そう言って布団を被って顔を隠した。
「安静にな、ほんならまたな」
桃井さんは保健室を出ていった。
--------
月曜日。
僕は教室へ入ると、クラスの男子に囲まれた。
「岸神、桃井とええ感じなんかー？
土曜日担がれてたんやろー？やっぱお前男みたいな女が好きなんやなー！！」
この前の……奴等。
「あんたらいい加減にしいや。岸神くんに失礼やろ」
桃井さんは、こんな時も強いんやな…。
でも……僕は……。
「あはは、そやなぁ。桃井女と思えんくらい筋肉あるしなぁー！」
そう言ってクラスのその男が……
桃井さんの二の腕をつかんだ。
「ホンマムキムキやなー！」
それを見たとき僕は胸がはじけた。
「触るな……」
低く、呟いた。
「はぁ？」
僕はそいつの手を振り払う。
「彼女に触るな！！！」
クラス中が驚くくらい
大きな声を出していた。
たまらなく嫌だったんだ……
他の男が彼女の体に触れたのが。
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みらい(プロフ) - あささん» お返事遅れて申し訳ありません。お話が思い付かないため、連載終了にしました。 (2020年5月19日 23時) (
レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
あさ - この短編集ってもう終っちゃった感じですかね (2019年8月5日 18時) (レス) id: 2c8433b584 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - Fall ill appleさん» コメントありがとうございます！御堂筋くんらしさを出そうと思ったら、あんまり恋愛っぽくなくなってしまいましたが個人的には気に行っているので、嬉しいです! (2018年9月21日 16時) (レス) id: d3f8aa2276 (このIDを非表示/違反報告)
Fall ill apple(プロフ) - 御堂筋の話で号泣した俺氏 (2018年9月18日 19時) (レス) id: c31f5fcd9e (このIDを非表示/違反報告)
みらい(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます(*´ー｀*)井尾谷くん、カッコいいですよね♪待宮くんも書いてみたいです！更新頑張ります！！ (2018年4月19日 1時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みらい | 作成日時：2018年1月17日 0時
