新開悠人と姉妹 ��6 ページ35
「悠人の気持ち、わかるよ。
私だって……莉沙は顔も性格も可愛くて、何で私はこんなんなんだろうってずっと思ってたよ。
莉沙のこと大好きなのに……自分が惨めになることが多かった。
でも、お姉ちゃんなんだからそんなこと考えちゃダメだって、思ってた」
Aちゃんは昔から莉沙や俺のこと可愛がって、守ってくれた。
けどやっぱり、莉沙にコンプレックス抱くこともあったんだな。
「悠人は覚えてないかもしれないけど……
小さい頃、悠人が私にリボン結んでくれたことがあるんだよ。ピンクの」
「覚えてるよ。昔からAちゃん、女の子っぽい格好とかしなかったからね」
「……嬉しかった。ピンクはずっと莉沙の色だったから。
可愛い女の子の色だと思ってたから。
悠人に可愛いって言って貰えた気がして……その時から私、悠人のこと好きなの」
その言葉と赤らめた頬に。
俺の心臓はどくんと高鳴った。
「悠人に誉められたのが嬉しくて、最近はメイクの練習もしてるの」
俺のため？
「Aちゃんは可愛いよ……」
ダメだ。胸がドキドキして……マトモに顔が見られない。
「悠人？」
俺は、いつの間にこんなに好きになったんだろう。
「キス……してもいい？」
あー。俺、目が泳いでるかも。カッコ悪いな。
Aちゃんはこくんと頷いた。
ちゅ……
前にしたときより、しっかり口付ける。
Aちゃんを……俺のものにしたい。
「え？ゆ、悠人！？」
キスして、抱き締めたままベッドへ倒れこんだ。
「Aちゃん………可愛い……もっと、触れたい……」
「ちょっ、ちょっと待ってっ……」
「ダメ？」
待てないよ。キスしたらもう止まらない。
バタン！！！
いきなりドアが開き、そこには鬼の形相の莉沙が立っていた。
「悠人！お姉ちゃんに変なことしないで！
お姉ちゃんはあんたと違ってピュアなんだからね！」
チッ……。邪魔が入った。そう思ったとき
Aちゃんの体が震えていることに気づいた。
早かったか。
「小さい頃から莉沙には劣等感があったけど。
それでも私の大事な妹なんだよね」
それも、すごくよくわかる。
俺だって……隼人くんのこと大好きだ。
俺たち、似た者同士なのかもしれないね。
俺は起き上がってAちゃんの目を見て言った。
「俺の彼女になってください」
答えは、yesですか？
Aちゃんはまた顔を赤らめて、頷いた。
----- end -----
続く (更新停止中)
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みらい(プロフ) - bell☆さん» コメントありがとうございます(*´ー｀*)そういえば新開(隼人)さんの方はまだ書いてなかった！思い浮かんだら書いてみます☆ (2019年4月25日 21時) (
レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
bell☆(プロフ) - 色んなシチュでお話が読めてすごく楽しかったです！ 新開さん個人のお話も読んでみたいです(*^^)v (2019年4月18日 22時) (レス) id: 02603f117f (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - Fall ill appleさん» 福富さんのお話の台詞ですかね？笑ってもらえて嬉しい（？）です♪ (2018年9月21日 16時) (レス) id: d3f8aa2276 (このIDを非表示/違反報告)
Fall ill apple(プロフ) - 荒北さんの「やるじゃナーイ！！」に吹き出してしまった…。おネエみたいだったので(笑) すみません。 作品、面白いです！ (2018年9月18日 19時) (レス) id: c31f5fcd9e (このIDを非表示/違反報告)
みらい(プロフ) - 詠琉さん» コメントありがとうございます。悠人くんの話が一番自信がなかったので、そう言ってもらえて本当に嬉しいです！ (2018年3月11日 12時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みらい | 作成日時：2018年1月15日 13時
