新開悠人と姉妹 ��4 ページ33
俺はあれから、Aちゃんのことばっかり考えていた。
俺が教えて、メイクも上手くなった。
たまに見かけるとき、少しずつ女の子らしい洋服も選ぶようになってる。
優しくて、本当は可愛らしくて。
照れた顔を思い出す。
「もう一回…キスしたいな……」
そう思ったら顔が熱くなった。
「ゴールデンウィーク、隼人帰ってくるって」
夕飯の時に、母親がそう言った。
「悠人お兄ちゃんっ子だったもんね。嬉しいでしょ」
俺はホントは隼人くんのこと大好きだよ。
離れて暮らしてるからこそ、今はいろいろ話したい。
でも………。なんかイヤだ。
ここ最近で、あんなに可愛くなったAちゃんに会わせたくないな。
そもそも兄貴は地味子だったAちゃんのことも好きなんだから…
あ、もしかして地味専かもね！
そう自分の気持ちを落ち着かせた。
この気持ちが自分で何かも気づかぬまま……。
GW、Aちゃんも出掛けていなかったらいいのに。
そんな風に思っていた。
-----------
「よう、久しぶり。悠人背伸びたんじゃないか。箱学はどうだ？」
GW一日目に、兄が帰って来た。
「おかえり」
兄貴はあんまり変わらない。
「隼人くーん！」
情報を聞き付けてきた莉沙がやって来た。
「おう、莉沙。お姉さんになったな」
そう言って莉沙の頭を撫でた。
「えへへー。ねえねえ隼人くん！隼人くんとお出かけしたーい。どこか連れてって！」
本当に莉沙は甘え上手だな。流石妹。
「いいぞ。行こうか！あ、Aはいないのか？久しぶりに4人で出かけないか」
「お姉ちゃんバイト始めたから今日はいないの」
………そうなんだ。バイト。
「じゃあ3人で出かけるか！」
莉沙が流行りのスイーツ食べたいとか、インスタ映えのスポットに行きたいとかで
帰宅は夜になってしまった。
「腹へったな。久しぶりに母さんの夕飯食えるな」
「あ、隼人。久しぶり！」
家の前でバイト帰りのAちゃんにはちあった。
「……A！おめさんどうした、随分綺麗になったじゃないか」
隼人くんの目の色が変わる。
やっぱり昔からずっと、好きなんだな。
莉沙も隼人くんも、わかりやすい。
「……え？」
隼人くんはいきなりAちゃんに抱きついた。
「こんな可愛くなって……変な男が近寄ってこないか心配だっ」
は！？何してんの。子どもじゃないんだから男女の幼なじみでハグとかありえないでしょ。
ってか………やめて。Aちゃんに触れないで。
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みらい(プロフ) - bell☆さん» コメントありがとうございます(*´ー｀*)そういえば新開(隼人)さんの方はまだ書いてなかった！思い浮かんだら書いてみます☆ (2019年4月25日 21時) (
レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
bell☆(プロフ) - 色んなシチュでお話が読めてすごく楽しかったです！ 新開さん個人のお話も読んでみたいです(*^^)v (2019年4月18日 22時) (レス) id: 02603f117f (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - Fall ill appleさん» 福富さんのお話の台詞ですかね？笑ってもらえて嬉しい（？）です♪ (2018年9月21日 16時) (レス) id: d3f8aa2276 (このIDを非表示/違反報告)
Fall ill apple(プロフ) - 荒北さんの「やるじゃナーイ！！」に吹き出してしまった…。おネエみたいだったので(笑) すみません。 作品、面白いです！ (2018年9月18日 19時) (レス) id: c31f5fcd9e (このIDを非表示/違反報告)
みらい(プロフ) - 詠琉さん» コメントありがとうございます。悠人くんの話が一番自信がなかったので、そう言ってもらえて本当に嬉しいです！ (2018年3月11日 12時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みらい | 作成日時：2018年1月15日 13時
