荒北靖友と遊び人 ��2 ページ27
唇の感触。柔らかくて、あったけぇ。
ふんわりと香るいい匂い。
「おっ…お前何すンだ！」
「してみたくて」
のん気に笑顔を見せるけど。
俺の心臓、バクバク。
チッ…こんくらいで動揺するなんて、みっともねー。
「もうちょっと、してみる？」
俺に抱きついて、もう一度口付けてくる。
「お前さ…こーゆーコト誰にでもしてンだろ？」
最大限の強がりを言ってみる。
ホントはこんなことされたら、どうしていいかわかんねぇんだ。
「誰でもってわけじゃないよ」
その時、チャイムがなった。
「あー。行かなきゃね。また、一緒にサボろうね！」
なんなんだよ…あんなことしといて。
笑顔で去っていきやがった。
---------
あんなことがあってから。
今度はいつあそこにいこうかと考えていた。
畜生……。
マジで悔しいんだケド。
アイツが気になるんだ。
もっかい、会いたい。
やりてぇとかそーゆーんじゃなくてさ。
なんか気になんだよ。
でも、また体育倉庫に行ったら
他の、体目当てのアイツと遊んでる男たちと同類になっちまいそうで。
同類だと、思われちまいそうで……。
でももう一度会って話したい。
自然に俺の足は体育倉庫に向かっていた。
いねーかもしんねーし、そんな緊張するこたぁねーさ………
ガラッ
「あ、荒北くん。サボりー？」
あいつがそこにいた。
胸が、ドキッとした。
「ンだよ…またいんのかよ……」
「うん。あ、荒北くんて下の名前なんだっけ？」
「アン？？なんでだよ」
結城は俺の側に近づき、顔を見上げた。
そしてまた口付けられた。
「やすとも……で、合ってる？」
キスしながら俺の胸ポケットの学生証を抜き取って、名前を読み上げる。
コイツヤベーな。
「返せよ！」
「写真、入学した時のでしょー？リーゼントじゃん」
「ッルセー！！」
「ね、今日は一緒に寝よ」
結城はマットに寝そべり、隣を叩く。
「何でお前と………」
そっぽを向こうとしたとき、結城は表情が変わった。
「寂しいから……」
その顔が本当に寂しそうだったから…
「子供かよ……しょうがねぇな……」
俺は隣に寝転んだ。
結城がぎゅっと抱きついてきたけど
抵抗しなかった。
そのまま普通に、授業が終わるまで寝てしまった。
何やってんだ、俺。
でもやっばりなんか……気になるし
なんか、放っておけない。
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みらい(プロフ) - bell☆さん» コメントありがとうございます(*´ー｀*)そういえば新開(隼人)さんの方はまだ書いてなかった！思い浮かんだら書いてみます☆ (2019年4月25日 21時) (
レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
bell☆(プロフ) - 色んなシチュでお話が読めてすごく楽しかったです！ 新開さん個人のお話も読んでみたいです(*^^)v (2019年4月18日 22時) (レス) id: 02603f117f (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - Fall ill appleさん» 福富さんのお話の台詞ですかね？笑ってもらえて嬉しい（？）です♪ (2018年9月21日 16時) (レス) id: d3f8aa2276 (このIDを非表示/違反報告)
Fall ill apple(プロフ) - 荒北さんの「やるじゃナーイ！！」に吹き出してしまった…。おネエみたいだったので(笑) すみません。 作品、面白いです！ (2018年9月18日 19時) (レス) id: c31f5fcd9e (このIDを非表示/違反報告)
みらい(プロフ) - 詠琉さん» コメントありがとうございます。悠人くんの話が一番自信がなかったので、そう言ってもらえて本当に嬉しいです！ (2018年3月11日 12時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みらい | 作成日時：2018年1月15日 13時
