黒田雪成とワケあり女 ��4 ページ20
「ホントに？？」
目を丸くして驚くAさんに、少し不安を覚える。
「…もう俺のこと嫌いになっちゃいましたか…？」
おそるおそる聞いてみる。
「そんなわけないじゃん」
Aさんは笑顔になった。
「私も黒田くんのこと、好きだよ」
何の迷いもない、屈託もない笑顔。
何でもっと早く認められなかったんだろう。
何でこんな素敵な笑顔の人に、いつも悲しい顔をさせていたんだろう。
つまらないプライドを捨てられた俺は、この人を大事に出来る。
そう確信した。
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「Aさん…」
俺の部屋で俺は彼女を抱きしめていた。
「黒田くん…苦しいよ」
「ユキでいいって言ったでしょ、ちゃんと名前で呼んで」
俺は抱きしめる腕の力を強める。
「ユ…」
赤くなるAさんの頬に口付ける。
「わっ…」
「耳まで真っ赤…照れてるんスか、Aさん」
付き合う前は優しくて年上の余裕すら感じられたAさんだったけど
なんだ、案外ウブだな。
まぁそんなとこもかわいいけど。
「荒北さんに触られてたって考えるとムカつくんで！
俺が触りまくってAさんから荒北さんの感触を抹消させたいんです」
「何言ってるの…」
こうやって、嫉妬心も素直に言えるようになったのも成長だな。
「靖友に抱きしめられたことなんてないし」
「ハァ！？嘘つかないでくださいよ！」
「嘘じゃないよ…付き合ってたの3ヶ月くらいだし…
靖友忙しくてほとんど二人で会ってなかったから…」
マジか。
ずっと、勝手に荒北さんに抱きしめられて、口付けられている妄想に
嫉妬してた俺はなんだったんだ…つーか
「ヤベェ…めちゃくちゃ嬉しいんだけど」
俺はずっとAさんにくっついている。
「なんか前と全然態度違うし…意外と甘えたなんだね」
「フッ…嬉しいくせに」
素直になった俺にもう恥ずかしさはねーよ。
何とでも言ってくれ。
「俺はずっとAにこうしたかった…」
エリートを卒業した俺に、天使が舞い降りた。
これからはずっと、素直に思いを伝えていきたい。
----- end -----
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みらい(プロフ) - bell☆さん» コメントありがとうございます(*´ー｀*)そういえば新開(隼人)さんの方はまだ書いてなかった！思い浮かんだら書いてみます☆ (2019年4月25日 21時) (
レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
bell☆(プロフ) - 色んなシチュでお話が読めてすごく楽しかったです！ 新開さん個人のお話も読んでみたいです(*^^)v (2019年4月18日 22時) (レス) id: 02603f117f (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - Fall ill appleさん» 福富さんのお話の台詞ですかね？笑ってもらえて嬉しい（？）です♪ (2018年9月21日 16時) (レス) id: d3f8aa2276 (このIDを非表示/違反報告)
Fall ill apple(プロフ) - 荒北さんの「やるじゃナーイ！！」に吹き出してしまった…。おネエみたいだったので(笑) すみません。 作品、面白いです！ (2018年9月18日 19時) (レス) id: c31f5fcd9e (このIDを非表示/違反報告)
みらい(プロフ) - 詠琉さん» コメントありがとうございます。悠人くんの話が一番自信がなかったので、そう言ってもらえて本当に嬉しいです！ (2018年3月11日 12時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みらい | 作成日時：2018年1月15日 13時
