葉山翔太の弟、(色々と)頑張ります！2 【葉山翔太】

ツンデレ ページ7

尾崎浩司side


　佐藤さんにお会計を頼んで、現在葉山くんとスタジオに向かって歩いている。


　だけど…


　『尾崎さん…暑くないっすか;』


尾崎「わかる。頭が壊れるくらいに暑いよね…;」←


　暑すぎる☆


　今は少し曇ってるけど、世に言う”湿度”ってヤツが俺たちを苦しませてる。

　さっき、意地でも佐藤さんにコンビニスイーツを持たせるべきだった←


　『今日の気温何度ですか…』


尾崎「今日は大体32度ぐらいじゃなかった？www…あー死ぬww」


　このまま地球滅亡すんじゃねぇの？wwwww


　何てことを思っていたら、後ろから足音が聞こえた。


佐藤「やっ、と…追いつきました…ﾊｧｯ二人とも、走ってましたよね？」←


尾崎「いや歩いてましたよ」←


　佐藤さんもしかして…走ってきたのかな。

　何かゴメン←


　すると葉山くんがか細い声で聞いてきた。


　『さ、佐藤さーん…あとどれくらいでスタジオに着くんですか…;』


佐藤「およそ4分ぐらいじゃないでしょうか」


尾崎「うっわ、微妙な時間」←


　でもあと4分でエアコンが利いたスタジオに入れる…！


尾崎「葉山くん、佐藤さん…。こうなったらもう、走りましょう！www」


　だってそうした方がスタジオに早く入れるし、時間短縮にもならない？(多分)


　だけど、二人が向けてきたのは―――イヤ〜な感じの目つき。


佐藤「…ついにこの暑さでIQが低下しましたね」←


　『ただでさえ、この暑さで体力が削ぎ取られているのに…一人で走っててくださいよ』←


　…何か俺にだけ態度冷たくない？

　葉山くんに至っては後輩だからね！？ナメられてない？www

　しかもさ…


尾崎「そう言う割には、二人とも早歩きしてない？www」←


佐藤「『…してませんよ』」←


　『尾崎さん…声が大きいです。あと、スタジオ着きました』←


　展開！展開が早えんだよ、この小説！←


　『あ〜！涼しーい！！』


佐藤「まだ時間ありますよね…

　 尾崎さん、さっき冷蔵庫を見つけたので”コレ”入れておいてください。

　 葉山さんは歌詞カード用意しておいてくださいね、すぐ録ると思うので」

　そう言って、佐藤さんはビニール袋に入った何かを俺に渡してきた。

　葉山くんはリュックから、歌詞カードを引っ張り出してる。


尾崎「はーい…って佐藤さん、コレ！」


佐藤「”戻せ”とは言いましたが、”買うな”と言ってませんから」


　俺の手には一つのコンビニスイーツがあった。


　めっちゃかっこいい…

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