葉山翔太の弟、(色々と)頑張ります！2 【葉山翔太】

山口家 ページ21

葉山裕太side



　「新宿―、新宿ー。お出口は左です」


　アナウンスを聞きながら、急いで駅前に向かった。

　なんてったって、山口さん待たせちゃってるからねwww


　平日の午前中ってこともあって、人はそこそこ多い。

　だけど、そんな駅前に高身長の男の人が見えた。


　『目立つなぁ…wwww』


　高身長の山口さんは、すぐに僕に気づいた。



山口「おはよう。昨日ぶりだねwwじゃあ、行こうか」


　『はいっ！』


　山口さんのお宅に行けるということもあって、さっきのイライラも若干吹き飛んだ。


山口「まさか2日連続で会うことになるとはねwwww仕事がなくてよかったよ」


　『大体どのくらいで着くんですか？』


山口「5分。本気で走れば2分」


　速いなぁwwww


　『すみません、手土産も何も持ってこなくて…』

　なんせ、お兄ちゃんと喧嘩したもので、とは言えなかった。


山口「大丈夫だよwwwウチは食料が少し多いからwww」


　『そうですか…

　 …にしても山口さん、昨日よりなんか生き生きしてませんか？』←


山口「毎日家に帰ったら、結がいるから癒されてるの」←


　うわぁ…イケメン発言www←

　絶対山口さんスパダリでしょ←


山口「着いたよ。僕の家はここの3階」


　やっぱり建物の圧がすごい…wwwww


　大股でズンズン進む山口さんに何とか追いつこうと、僕も小股でチョコチョコ歩く。


　『あ、ここですか？』


山口「うん。今開けるね」


　そう言うと、山口さんはコンコンとノックをした。

　まさか…！


　『今日、奥さんいらっしゃるんですか？』


山口「そうだよ。結が図書館に行くのは月、火、水、の週3日だから」


　『そうなんですね…』

　すみません。小寺さん、尾崎さん。

　あなたたちより先に、僕は山口さんの奥さんと対面します←


　ガチャ、という音と共に、小さな奥さんが姿を現す。


　――――と思ったら、ドアが閉められた。

　ん？閉められた!？www


　『え、あ…』


山口「あぁ…やっぱ駄目だったかwww

　 結はかなりの人見知りでさ、初対面の人にはいつもこうなの。まぁ、入ってよ」


　…いや可愛いな←

　少女漫画から出てきたみたいな設定付きかよ←

人見知りな奥さん→←喧嘩？

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