君と 再会のモノガタリ

きゅう ページ11

『私、気付いたんだ』

「…何に？」

『1番、居場所を与えたかったのはね』

窓の外を見つめながら、言う

『私なんだ』

「自分自身？」

『うん。私…誰かと笑い合いたかった』

「家族じゃだめなの？」

家族は…

優しい、優しいけど

その優しさが本物なのか、分からなかった

今分かるのは

『芽衣に出会えて良かった。私、変われたよ』

全然笑わなくて、毎日つまらなくて

ずっとずっとひとりでいて

そんな私は、もういない

もういらない

『ずっと一緒だよ』

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